新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、2021年の世界6大マラソン大会のうち、春の東京・ロンドン・ボストンマラソンは日程を変更して開催される予定です。
個人でエントリー可能なのは東京・ボストンマラソンで、ニューヨークシティマラソンはエントリーの詳細未定です。
ロンドン・ベルリン・シカゴマラソンの3大会は、すでに個人エントリーが締め切られています。
ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティマラソンの日程は例年通りです。
この記事を書いている私は、2020年から世界6大マラソン大会への参加を目指そうと思い立ち、2020年はボストンとシカゴを走る予定でしたが、どちらも実地開催は中止となり、バーチャルレースを走りました。
東京・ボストンマラソン等、世界6大マラソン2021大会
2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、世界6大マラソン大会のうち、エリートのみで一部開催された東京・ロンドンマラソンを除き、ボストン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティマラソンが中止されました。
2020年の大会中止では東京マラソン以外は参加料全額払い戻し(あるいは出走権延期)の措置がなされましたが、2021年は返金額が減額されたり、返金に条件が設けられたりしています。
東京マラソン《レース日:3月7日→10月17日に開催延期》
3月22日(月)10:00より、東京マラソン2021の「ONE TOKYO プレミアムメンバーエントリー・都民エントリー・一般エントリー」が開始されました。エントリーは3月31日(水)17:00まで受け付けられます。
定員2万5,000人(マラソン:2万4,700人、10km(10.7km):300人)のうち、7,000人は前回大会で出走予定だったランナー優先枠です。
マラソン参加料は国内 1万6,500円、海外 1万8,500円です。
先着順ではなく、申込者多数の場合は抽選で、抽選結果は2021年4月中旬(予定)より、ONE TOKYO プレミアムメンバー、都民エントリー、一般エントリーの順で通知されます。
2020年大会から3大会連続落選したプレミアムメンバー登録者には、2023年から優遇枠が与えられます。
東京マラソン2021ではチャリティランナーの募集は行わず、寄付金は2021年3月31日(水)17:00まで募集しています。
新型コロナウイルス感染症対策
ランナーの健康管理
- 体調管理アプリの導入(10月7日から毎日検温を行い、健康状態とともに記録/ランナー受付時に記録状況を確認/スタートエリアで記録状況と写真による本人確認⇒出走時、体調管理アプリをダウンロードしたスマートフォンが必要)
- ランナー受付(2021年10月14日(木)~16日(土)の3日間)、大会当日の入場ゲートでの検温の実施
- 新型コロナウイルス感染の可能性を確認する検査実施について検討(参加ランナー全員に主催者指定の検査を実施する場合あり。大会参加料とは別に新型コロナウイルス感染症対策費を別途負担する場合あり。実施の有無や内容、負担金額は未定)
3密[密集・密接・密閉]を回避した運営を実施
- 定員の見直し(3万8,000人⇒2万5,000人)⇒スタート時におけるソーシャルディスタンス(1㎡につき1人)の確保
- ウェーブスタートの実施
- マスク着用(スタートまでとコース上のトイレ・救護所使用時、フィニッシュ後)・会話制限
- 給水・給食方法の見直し(蓋つきコップの導入や指定するテーブルでの給水、種類・数量を限った個包装給食⇒必要に応じて各自で栄養補助食品等を準備)
- 手荷物預かりの取りやめ
- 屋内更衣室から屋外更衣スペースへのシフト(更衣可能な場所はフィニッシュエリア付近の屋外のみ⇒出走する服装で来場/できるだけ更衣をせず、速やかに帰宅/指定の屋外更衣エリア以外(周辺施設・駅を含む)での更衣は禁止)
- 収容バスなし⇒レース途中での棄権に備え、交通系ICカード等を持参
大会開催の可否
大会中止決定の基準
- 新型コロナウイルスの感染拡大により、大会開催1か月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合や自治体からの開催自粛要請が発せられている場合
- 上記以外にも、自然災害の発生等により、安全な大会運営が困難となった場合
大会中止に伴う参加料返金及び出走権利について
バーチャル東京マラソン2021(仮称)併催
東京マラソン2021の開催に合わせて、世界各国からランニングアプリを利用して参加可能な「バーチャル東京マラソン2021」(仮称)が初めて併催されます。
ちなみに2020年は、東京マラソンは3万8000人の一般ランナーなしで、200人のエリートランナーのみで3月1日に一部開催されました。
ボストンマラソン《レース日:4月19日→10月11日に開催延期》
2021年1月26日、ボストンアスレチック協会(BAA)は第125回ボストンマラソン(2021年大会)の開催予定日を10月11日に決定したことを発表しました。
マサチューセッツ州やコースを構成する8つの自治体の承認を得ることが開催の条件となります。
ボストンマラソン登録
レースの参加者数は2万人、登録は4月20日(火)の10:00(東部標準時間)から4月23日(金)の17:00(東部標準時間)までです。
2018年9月15日以降に実行された有効な予選時間を持っているアスリートは、この期間中に申請書を提出することができます。
登録は先着順ではなく、提出されたすべての予選時間は、BAAによって検証およびランク付けされます。BAAが承認後、申請者に承認または不承認が通知されます。
参加費、COVID-19安全対策および参加者の要件は、数週間以内に発表されます。
バーチャルボストンマラソン開催
バーチャルボストンマラソンは2021年10月8〜10日に開催され、参加者は先着7万人です。参加者はレース期間中、いつでもどこでも26.2マイルを走り、フィニッシャーメダルを獲得できます。
登録は3月30日(火)の10:00(東部標準時間)に、BAAのオンラインプラットフォームであるAthletes’Villageを通じて開始されます。
18歳以上であれば登録に予選時間は必要ありません。
- スタートラインパッケージ($ 75 US / $ 95インターナショナル) :仮想レースエントリー、ユニコーンフィニッシャーメダル、仮想ツールキット、今後の仮想モバイルアプリ、選手村コミュニティ内の独占グループへのアクセス
- 125th Celebration Package($ 125 US / $ 145 インターナショナル):—仮想レースエントリー、ユニコーンフィニッシャーメダル、長袖アディダス参加者シャツ、仮想ツールキット、今後の仮想モバイルアプリ、アスリートビレッジコミュニティ内の独占グループへのアクセス
BAA 5K開催
BAA 5Kは、4月16日から4月18日までバーチャルレースとして開催され、2月1日にAthletes’Villageを通じて登録が開始されました。3つのパッケージがあります。
- スタートラインパッケージ($ 45 / $ 65インターナショナル):エントリー代、ユニコーンフィニッシャーメダル
- フィニッシュラインパッケージ($ 60 / $ 80インターナショナル):エントリー代、ユニコーンフィニッシュメダル、アディダスの公式参加者シャツ
- ユニコーンパッケージ($ 65 / $ 85インターナショナル):エントリー代、ユニコーンフィニッシャーのメダル、アディダスの公式参加者シャツ、BAAトレーニングプログラムへのアクセス
その他BAA 10KおよびBAA ハーフマラソンについては後日発表されます。
愛国者の日(パトリオットデイ)マイル開催
1マイル以上走ることの奨励を目的に、4月19日(月)、マサチューセッツ州の愛国者の日とボストンマラソンの伝統的な日に最初の愛国者の日マイル(バーチャルイベント)が開催されます。
BAAのオンラインプラットフォームAthletes’Villageで登録が開始されました。
愛国者の日マイルの先着1万人の参加者は赤、白、青のBAAユニコーンをフィーチャーしたアディダスの限定版の帽子を受け取ります。
参加料は米国居住者が$35、海外居住者が$55です。
2020年4月20日に開催予定だったボストンマラソンは9月14日に延期されたのちに中止になり、9月7日〜14日にバーチャルレースが開催されたので、参加しました。
ロンドンマラソン《レース日:4月25日→10月3日に延期》
2021年のロンドンマラソンは、リアル5万人、バーチャル5万人、合計10万人ものランナーが参加する、世界最大のマラソンとして10月3日(日)に開催予定です。
2020年10月4日(日)にエントリーが開始され、10月9日(金)の17:00に終了しました。
リアルなロンドンマラソンでは、前回のフィニッシャー記録から7,000人以上多いランナーがブラックヒースからザモールまで走ります。
バーチャルロンドンマラソンは2020年に初めて開催され、世界中から3万7,966人のランナーが完走し、「24時間でリモートマラソンを実行する」というギネス世界記録の公式タイトルを獲得しました。
バーチャルロンドンマラソンのエントリーの費用は28ポンド(英国以外のエントリーには追加で10ポンド)で、すべてのフィニッシャーには、2021年のロンドンマラソンニューバランスフィニッシャーTシャツと公式メダルが送られます。エントリー開始から11日で受付終了になりました。
現時点では、チャリティーでのみ、バーチャルロンドンマラソンに参加できる可能性があります。
2020年4月26日に開催予定だったロンドンマラソンは10月4日に延期され、エリートランナーのみで一部開催されました。
ベルリンマラソン《レース日:9月26日》
2021年9月26日(日)に開催予定の2021ベルリンマラソンは、2020年10月28日にエントリーが開始され、11月25日に終了しました。当落は2020年内に発表されています。
日本で唯一『ベルリンマラソン公式ツアーオペレーター』であるパーパスジャパンには、マラソンエントリー枠が20人分確保されているそうです。
2020年9月27日に開催予定だったベルリンマラソンは中止になり、4万人を超える参加者の85%が来年大会への参加を選んだそうです。
シカゴマラソン《レース日:10月10日》
2021年10月10日(日)に開催予定の2021シカゴマラソンは2021年1月12日にエントリーが開始され、2月18日の午後2時(中部標準時)に終了しました。
3月25日(木)に当落がメールで通知されています。
中止の場合に支払った参加費と追加の製品の100%の払い戻しに対して、追加のサービス料金(購入したすべてのアイテムの14%、イベント処理料金を除く)を支払う「返金可能な予約」も新たに用意されました。
2021シカゴマラソンにはまだ、チャリティやツアーで参加できる可能性があります。
今年はバーチャルレースの開催予定はありません。
2020年10月11日に開催予定だったシカゴマラソンは中止になり、10月5日〜11日にバーチャルレースが開催されたので、参加しました。
ニューヨークシティマラソン《レース日:11月7日》
2021年11月7日(日)に開催予定のニューヨークシティマラソン2021、例年2月13日くらいが申し込みの締め切りですが、2021年の申し込み期間の日付は後日発表されます。
NYRRは、政府関係者や医療専門家と緊密に協力して、2021年のニューヨークシティマラソンの適切な参加人数と登録日を決定します。
Stravaを搭載した第4回バーチャルTCSニューヨークシティマラソンも開催されます。
正確なレース日、登録開始日、登録階層は後日発表されます。
2020年11月1日に開催予定だったニューヨークシティマラソンは中止になり、10月17日〜11月1日にバーチャルレースが開催されたので、参加しました。
バーチャルニューヨークシティマラソンは、Stravaが運営するNYRR Volvo Virtual Racingの一部で、3年に1度開催されていて、無料〜675ドルの参加料を支払う4つの方法がありました。
まとめ
10月8〜10日に開催されるバーチャルボストンマラソンのエントリーは3月30日からで、先着7万人です。東京マラソンのエントリーは3月31日まで。
ボストンマラソンのエントリーは4月20日から23日までです。
ロンドン・シカゴマラソンはチャリティで、シカゴ・ベルリンマラソンはツアーで参加できる可能性があるようです。
各レースのキャンセルポリシーやオプションが変更され、去年より厳しい条件となっているため、エントリーには慎重な検討が望まれます。
バーチャルレースの開催が決定しているのは東京・ボストン・ロンドン・ニューヨークシティマラソンです。
手荷物の預かりや更衣室なし、って、びっくりするような過酷な条件です。
「着替えずに帰れ」って、当日の天候もわからず(雨かも)、汗をかいていて、タオルもなく、10月の寒空に放り出されるなんて。
ゴールエリアのロッカーに荷物を置いておくのもロスです。
新宿のホテルに宿泊して、レースのウエアに使い捨てのビニールカッパなどを着てスタートラインに立ち、出走前に捨てる、ってことでしょうか。
体調確認アプリを入れたスマホを持って走るのも気が重い。
参加費とは別にコロナ対策費を払ったり、検査を受けたりしなければならない可能性もあります。
そもそも、10月のレース自体はそんなに暑くないかもしれないけど、レースに向けて真夏に練習しなくちゃいけないから辛い。
東京マラソンには10年近く落選し続けているので、とりあえずエントリーしましたが、当選したら悩ましい気持ちになるかもしれません。