「Allbirds(オールバーズ)」は米Time誌が「世界一快適なシューズ」と紹介したシューズブランド。
ニュージーランドのスーパーファインメリノウールやユーカリ繊維、サトウキビなど、エコフレンドリーで再生可能な天然素材でシューズが作られています。
高い機能性を実現した、洗練されたデザインのシューズは、洗濯機での丸洗いOK。
気になるフィット感や洗濯方法、走った感想など、詳しくご紹介します!
この記事を書いている私は、サブ4、サブ3.5をアシックスのシューズで達成。
2019年12月のレースでは、ナイキのズームフライ フライニットを履いて3時間39分でゴールしました。
その後、OnやHOKA、ワークマンのランニングシューズを購入しています。
AllbirdsのランニングシューズTree Dasher【レビュー】
「ちょっと遅めの誕生日に」と、友だちがプレゼントしてくれたシューズがAllbirdsの「Tree Dasher(ツリーダッシャー)」です。
米Time誌が「世界一快適なシューズ」と評したシューズブランドだそうだけど、私は全然知りませんでした。
地球環境に優しいものづくりをモットーとしていて、ユーカリの繊維やサトウキビなど、再生可能な素材でシューズが作られています。洗濯機での丸洗いOKというのもびっくり。
しかも洗練されたデザインなので、普段使いはもちろん、旅ランに重宝しそうです。
天然素材のシンプルデザイン
メリノウールのユニークな特性に着目したサッカーの元ニュージーランド代表のティム・ブラウン氏は、長年の研究と実験ののち、再生可能エネルギー分野のエンジニアであり、専門家であるジョーイ・ツウィリンジャー氏とチームを組み、靴用に特別に作られた革新的なウール素材を開発。
2016年にサンフランシスコで誕生したのが快適性とサステイナビリティ、デザイン性を兼ね備えた「Allbirds(オールバーズ)」です。
地球の未来のために発明された、高い機能性を実現したシューズは、派手なロゴも不要な装飾物もない、シンプルなデザインです。
最初に発売された「Wool Runners(ウールランナー)」は、最高級のメリノウール、シューレースに再生ポリエステル、インソールには石油ではなくヒマシ油を使用し、カーボンフットプリント排出量を抑えた環境に配慮したモノ作りが共感を呼びました。
シリコンバレーで支持を集め、アカデミー賞俳優で環境活動家でもあるレオナルド・ディカプリオ氏が投資をし、その評価は世界中に広まっていきました。
さらに、ユーカリの木の繊維で快適さをそなえたメッシュ構造の「Tree(ツリー)」シリーズ、サトウキビ由来でカーボンネガティブなGreen EVA素材を靴底に採用したエコフレンドリーな素材の開発を続け、ラインナップが広がっています。
初のランニングシューズ「Tree Dasher」は2020年4月29日にリリースされました。これまで同様、アッパーからソールに至るまですべてに自然由来の素材を使用し、走りの機能も追求しました。
2020年に原宿に上陸し、日本国内2店舗目となる「Allbirds 丸の内」が2021年6月3日(木)にオープンしました。
自然への配慮
環境を重要視しているAllbirdsは、天然素材の使用をはじめとした持続可能な活動により、カーボンニュートラルを実現しました。
環境への影響を調べるために、全製品の素材、製造、洗濯、廃棄のプロセスで排出されたカーボンフットプリント(CO2e・温室効果ガス)の排出量を集計し、2020年4月15日より順次表示します。
二酸化炭素よりもさらに強力な温室効果ガスであるメタンの排出量も把握します。カーボンフットプリント排出量ゼロを目指し、サステイナブルな取り組みをさらに加速します。
食品やカロリー表示のように計測されているカーボンフットプリント(温室効果ガス)排出量は「Tree Dasher 」で9.0 kg CO2e。
「Tree Dasher」のインソールの下にカーボンフットプリントが記載されています。
羊からシューズを作ると、従来の合成素材よりも、エネルギー消費を60%も削減できます。
使用済みのシューズは世界中で再活用されています。
また、靴箱、買い物袋、郵送袋などの包装は90%リサイクル段ボールを使用して作られています。
性能をテスト済み
1年間におよぶテスト期間で、50人以上のアマチュア選手やプロアスリートと一緒に、1500km以上の距離で性能がテストされています。
手入れ方法
インソールと靴ひもを外して、シューズを洗濯ネットに入れ、弱回転に設定して洗濯機に入れるだけです。ニットを洗うように、優しく扱います。
お湯ではなく水を使い、洗剤は中性洗剤がオススメです。
洗い終わったら水分を拭き取り、日当たりの良い場所で、しっかり乾かします。
汚れがひどい場合は、洗濯機に入れる前に、手洗いします。
漂白剤と乾燥機は使用できません。
インソールや靴ひもは、それぞれ手洗い可能です。
送料・返品送料無料
シューズを試着した後でも、30日以内であれば理由がなくても返送料無料で返送可能です。
Tree Dasherの主な機能
最高品質の再生可能な天然素材を使った「Tree Dasher」はどんな動きにもフィットし、防臭効果もあります。
仕様
- ドロップ:7mm (前足部: 15.5mm,ヒール: 22.5mm)
- タイプ:ニュートラル、クッション、スタビリティ
- 重量:303g(27cm片足)
- カラー:定番色Obsidian (Black Sole)、Quartz (Light Grey Sole)、Thunder (Dark Blue Upper / White Sole)、Geyser (Light Blue Sole)の4色+限定色19色
- サイズ:Men’s 25~32cm / Women’s 22~28cm
- 販売価格:¥16,250(税込)
- 重さ:303g(Men’s 27cm)
- 深圳(中国)・ハイフォン(ベトナム)
サイズ感
普段の靴のサイズは23cmですが、ランニングシューズのサイズは23.5cm(W6.5)。
左から、ナイキの「ズームフライ フライニット」24cm、ナイキの「ズームフライ3」24cm、オールバーズの「ツリーダッシャー」23.5cm、ホカオネオネの「クリフトン6」23.5cm、オンの「クラウドフライヤー」23.5cm。
幅も長さも23.5cmでピッタリで、しっくりきました。
クッション性
サトウキビから生まれた「SweetFoam™(スイートフォーム)」のミッドソールは、初の二重構造でクッション性と反発力を高めています。
ヒマシ油製のインソールは、
取り外し可能。
クッション性や屈曲性に優れ、トレーニングをサポートします。
通気性と快適性に優れています。
石油由来のインソールよりもカーボンフットプリントが少なく、
地球にも優しいことが特徴で、快適な足入れです。
ヒール部分にはZQ認定のメリノウールを使用。
足首をやさしくサポートし、快適な履き心地です。
反発力
世界初のカーボンネガティブを達成したEVA樹脂を使用したSweetFoam™と、天然ゴム製のトラクションパッドを使用。
クッション性、安定感、高いエネルギーリターンのためのデザインを実現しました。
ナイキの「ズームフライ3」と同じくらいの厚みがあります。
ホカオネオネの「クリフトン6」同様のソールの厚みです。
フィット感
アッパーには、縫い目のないワンピース構造を採用し、足を包み込む履き心地。
ナイキの「ズームフライ フライニット」同様、スルッと履きやすい印象です。
耐久性と通気性に優れたFSCⓇ 認証のユーカリ繊維のニット素材のテンセルが使用されています。
リサイクルファイバーでできたシューレースには多少の伸縮性があり、しっかりと足にフィットします。
リサイクルのペットボトル1本から、オールバーズの靴ひも2本が生まれます。
シューズに直接縫い付けられたバイオナイロンのシューレースホールが耐久性と優れたフィット感をアップさせます。
安定性
前足部をゆったりさせ足指に自由を与えながら、アーチとヒールの安定性を高めることで、スムーズな足の運びを可能にした立体的なフットベッドを解剖学に基づき新たに開発。
安定感を追求してデザインされたヒールが、オーバープロネーション(過度な捻転)を防ぎます。
履き口は狭くてスマートな印象ですが、安定感があります。
HOKAの「CLIFTON6」と同じくらい、ソールは幅広設計です。
ナイキの「ズームフライ3」に比べると、ソールの幅が相当違うことがわかります。
ソール
FSC(森林管理協議会)認証の天然ゴムを使用したアウトソールにより、摩耗に対する耐久性を向上させました。
レスポンシブなデザインのソール。
左から、ナイキの「ズームフライ フライニット」24cm、ナイキの「ズームフライ3」24cm、オールバーズの「ツリーダッシャー」23.5cm、ホカオネオネの「クリフトン6」23.5cm、オンの「クラウドフロー」23.5cm。
「ツリーダッシャー」が上下のサイズ差が一番大きくて、長方形ではなく、三角形のシルエットです。
SweetFoam™と天然ゴム製のトラクションパッドが組み合わされた特徴あるアウトソールです。
石が挟まることはありません。
軽さ
シューズ本体にFSC® 認証を受けたユーカリ繊維が使用されているため、柔軟で軽く、通気性も抜群です。
実測した重さは246g。
ちなみに、私が持っているOnの「Cloud」は183g(23.5cm)、「Cloudflow」は198g(23.5cm)、「Cloudflyer Waterproof」は245g(24.0cm)、HOKAの「CLIFTON6」は202g(23.5cm)です。
「Tree Dasher」が一番重いけれど、履いた感じは軽やかで、「Cloudflyer Waterproof」の方がゴツく感じます。
「Tree Dasher」で走ってみたら
2021年5月18日にAllbirds(オールバーズ)のランシュー、「Tree Dasher」デビューです。
足を入れてみたら、靴下の長さとシューズの丈が同じくらいだったので、もしかしたらワークマンの「アスレシューズ ハイバウンス」を初めて履いたときのように足首が擦れるかなと心配しました。
Allbirdsのシューズは走り終わっても全然大丈夫で嬉しい!
この日のランメニューは、設定ペースなしで4.83kmの疲労時ラン🏃♀️
紐が丸くて、引っ掛かりがある素材なので、ちょっとやそっとでは解けない印象。
しっかり締めて走り出します。
海沿いを長谷まで走って、御霊神社の紫陽花を目指しました。
ウォームアップで2分走ってから、5kmジョグ。
クッションがよく、走るほどにフィットする感覚で快適でした。
靴ならしの日はゆったりペースのつもりだったのに、5.47kmを5’39”ペースで自然に走りました。
別の日に急な下り坂を走ったら、弾むような反発力ですごく走りやすい。
HOKAの「CLIFTON6」よりクッションがいいというか、安定感があるかも。
最速ペースは4’47”でした。
ナイキの「ズームフライ フライニット」でのスピード走は平均4’30”だったので、「Tree Dasher」のパフォーマンスに大満足でした。
Onのようにソールに石が挟まることもありません。
スルッと脱げるし、ほんとに履きやすい。
また別の日に、少しスピードを出してみようとチャレンジ。
ゆっくり走り出し、1kmごとにスピードアップしてみようと試してみたら、4’59”→4’49”→4’37”→4’33”と上げられました⤴️
平均ストライドは1.02m✨
カラーバリエーションが多彩で、どれもおしゃれなカラーリングなので、他の色も欲しくなります。
いい出会いでした! プレゼントしてくれた友人に感謝、です。早く旅ランがしたいなあ。
まとめ
「Tree Dasher」はクッショニングに優れた、足にも地球にもやさしいシューズです。
スピードも上げられるし、快適な履き心地です。
もし、サイズが合わなかったら、履いた後でも30日間、無料で交換してくれるそうです。
これって、すごい!