2009年にフランスのアネシーで発祥した厚底シューズの元祖ともいえるホカ オネオネ(HOKA ONE ONE)。現在はカリフォルニア州サンタバーバラに開発拠点を置いています。
下り坂を速く走れるトレイルランニングシューズの開発から始まり、すべてのランナーのパフォーマンスを向上させる全く新しいコンセプトのランニングシューズを誕生させました。
2018年から金哲彦さんがアドバイザーを務めているホカ オネオネの数あるシューズのなかから、ロードランニング部門のベストセラーシリーズ「クリフトン6」を購入しました!
![](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/03/7F8CAE8D-106F-4F86-A124-30A54A4FC3DA_1_105_c-1.jpeg)
この記事を書いている私は、サブ4、サブ3.5をアシックスのシューズで達成。
一番最近のレースでは、ナイキのズームフライ フライニットを履いて3時間38分でゴールしました。
ランニングシューズに関しては超保守的でしたが、HOKAに初挑戦です!
金哲彦さんも惚れ込むホカ オネオネのクリフトン6【レビュー】
![クリフトン6到着!](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1374-800x600.jpeg)
2019年、厚底シューズデビュー
2011年にランニングを始めてから、シューズはアシックス一辺倒でしたが、2018年からのナイキの厚底ブームを受けて、厚底が気になり始めました。
プロランニングコーチであり、マラソン・駅伝の解説者でもある金哲彦さんのランニングキャンプに2019年の夏に参加した際、金さんにナイキのシューズについて尋ねてみたところ、「ホカもいいよ」と勧めてくださいました。
そのときはホカ オネオネについての知識がまるでなく(ホカワンワンと読むのかと思うくらい)、参加者のひとりに教えてもらったナイキのズームフライ フライニットを購入しました。
金さんがレースに選んだホカのシューズ
ランニングキャンプの後、2018年1月に金さんがホカ オネオネとアドバイザリー契約を締結されたと知りました。
100kmのウルトラマラソンに向けて、あらゆるメーカーのシューズを試された金さんは、これまでのシューズにない驚きの走り心地と下り坂での衝撃吸収が素晴らしいと感じ、ホカ オネオネのシューズでレースに挑んだそうです。そして、比類なき衝撃吸収性と下りの走りやすさのおかげで、無事に100kmを完走されました。
インタビューで、クリフトンシリーズを普段履きにもするほど気に入っているとおっしゃっていたのを読み、興味を持っていました。
ホカ オネオネは、「山を楽に楽しく、早く駆け下りる」という発想からスタートし、「すべてのランナーに地球を駆け巡る喜びを感じてもらいたい」というビジョンを掲げています。トレイルランニング、トライアスロン、そしてロードランニングの分野でファンを広げています。
世界最高峰のトレイルランニングイベントUTMB®︎(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)の2018年大会で着用率ブランド第1位、アイアンマン世界選手権では2017・2018年と2年連続で着用率ブランド第1位に輝いています。
クッション性を高めた独自のボリュームミッドソール構造
数々の業界賞を受賞したクリフトンシリーズは、軽量性、優れたクッション性、反発性を備えた人気ロードモデル。
先進のフォーム素材を採用してクッション性を高めたホカ オネオネ独自のボリュームミッドソール構造が走り心地をスムーズにしているそうです。
私が欲しかったクリフトン6にはワイドもあります。初めてのブランドなので、通常モデルよりどのくらい幅が広いのか、実際に専門店で試し履きをしてみようと出かけました。できれば、クリフトンとリンコンとカーボンXを比べてみたい!
普段の靴は23cm、ランニングシューズは23.5cmというのがスタンダードですが、ショップには欲しいモデルがなかったり、サイズが合わなかったり、ワイドがあってもサイズが違ったり、まるで比較ができず、諦めて帰宅しました。
以前は試し履きイベントが定期的に開催されていたようですが、2月以降は開催されていませんでした。8月からは各地でCARBON XやCLIFTON 7、RINCON 2といった新しいモデルの試し履きイベントが再開されています。
最新モデルのクリフトン7が8月に発売されたことを受けて、クリフトン6がセールになっていると知り、公式サイトで23.5cmを購入しました。
![クリフトン6前から](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1388-300x225.jpeg)
欲しかったカラーは黒! いかにもランニングシューズというようなブランドロゴが目立つモデルではなく、普段履きから出張、旅ランに履きたいと思っていました。
![クリフトン6後ろから](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1397-300x225.jpeg)
クリフトン6で走ってみたら
![クリフトン6着用](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1696-2-800x600.jpeg)
8月1日土曜日に公式サイトでネット注文したところ、日曜日を挟んで月曜に発送完了のメールをいただきました。早い!
![クリフトン6到着](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1337-300x225.jpeg)
8月4日火曜日の昼ごろに手元に届きました。
![クリフトン6到着して箱をオープン](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1339-300x225.jpeg)
サイズ感
足の幅が広めなので、23.5cmの通常のタイプとワイドの両方を履き比べてみたかったのですが、ショップにサイズが揃っていなくて、ワイドを試せず、普通のサイズを選びました。
![クリフトン6の箱](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1338-300x225.jpeg)
アシックスやオンのシューズと比べて、同じ23.5cmなのに、ホカは大きい! ナイキは24cmです。
![ランニングシューズの大きさ比べ](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1524-300x225.jpeg)
ソールの幅の広さもダントツです。
![ランニングシューズの高さ比べ](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1536-300x225.jpeg)
ヒール部分にプルタブがついているため、履きやすいのが嬉しい。
![クリフトン6真後ろから](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1394-300x225.jpeg)
履いてみたところ、横幅は全然きつくありません。爪先部分には1cmほどの余裕があり、十分すぎるくらいです。普通に靴紐をしめて歩き出すと脱げるのではないかと心配になり、少し歩いてから紐を結び直しました。
クッション性
ミッドソールに非常にボリュームがあって厚みがあるのに軽いことに驚きます。
![クリフトン6側面](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1370-300x225.jpeg)
足を入れてすぐ柔らかな弾むような「軽量マキシマムクッション」を感じます。ナイキのズームフライ フライニットと似た感覚です。
走ってみると、両足の外側部分を使って蹴り出しているような印象を受けました。
![クッション性がいいクリフトン6](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1754-2-300x225.jpeg)
インソールには、細かな穴の空いた軽量ウレタンフォームのオーソライト(Ortholite)が採用されていて、クッション性も良好です。
![クリフトン6のインソール](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1396-300x225.jpeg)
反発力
スピードは出にくいかな〜と思いつつ、タイムを気にせずに気持ちよく走ったら、いつの間にかスピードが少し上がっていて嬉しくなりました。
クッション性がいいと反発力が損なわれて沈み込むのではと心配になりますが、ホカ独自のテクノロジーによる独特のミッドソール形状のせいか、脚が自然に前に出てローリングする感覚を味わえます。自然に体重移動ができて、足運びが滑らかになった気がします。
*メタロッカーテクノロジー = ホカ オネオネが独自に開発したミッドソールテクノロジー。スムーズな足運びを促すために、ドロップを最小限にし、かかと部とつま先部を滑らかに削ぎ落とした独特のソール形状を採用。ロッキングチェアのようなローリング運動を導き、着地から蹴り出しまで自然な体重移動を実現
![クリフトン6のゆりかごソール](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1371-300x225.jpeg)
クッションと反発のバランスがよいとは思いますが、すごくスピードが出しやすい! という感じはしません。レース向きというよりはジョグやロング走に向いている気がしました。アシックスでいうとGT2000のようなイメージです。
フィット感
10km弱のスロージョグでは、足を優しく包み込んで保護してくれているような安心感がありました。
![クリフトン6で10kmスロージョグ](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1518-300x300.jpeg)
別の日に、ウォームアップで3km走ってから、ヒルリピート【2x(上り坂800m+下り坂800m) + 4x(上り坂400m+下り坂400m)】をしてみました。
![ヒルリピート](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1813-2-300x300.jpeg)
下り坂では優れたクッション性、衝撃吸収性が感じられ、気持ちよく疾走。
![クリフトン6で下り坂](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1794-2-300x225.jpeg)
ラストの下り400mは4’19″まで上げられました。
![ヒルリピート](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/8434EAE5-F46F-4BF0-8D08-55153A246D6E-300x669.jpeg)
厚底は下りには適しているけれど上りに不向き、とも聞きますが、特にストレスを感じませんでした。
![クリフトン6で上り坂](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1780-2-300x225.jpeg)
安定性
アッパーに施された白いステッチデザインが重量を増すことなく安定性を高めているそうです。この新しいアッパーが前作を超える快適性を実現しているとか。
![クリフトン6アッパー](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1389-300x225.jpeg)
ちょっとサイズが大きめかなと思いながら、走り出したら足に馴染んで一体化し、サイズのことはすぐに気にならなくなりました。
軽さ
カタログ重量は209 g(レディース24.0cm)で、実際の重さは202 g(レディース23.5cm)、ドロップは5mm。
![クリフトン6重さ](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1393-300x225.jpeg)
オンのCloudflowと比べて20gほど重いようです。
ソール
ほどよい弾力と厚さのヒール部分が着地時の衝撃から足を守り、ある程度の硬さを持たせた前足部が推進力を生み出します。
![クリフトン6ソール](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1372-300x231.jpeg)
アウトソールのヒールと前足部に限定的にラバーが貼られています。
![クリフトン6ソール両足](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1399-300x225.jpeg)
まとめ
マシュマロのようなクッションが衝撃を柔らかく吸収してくれて、予想した通りです。
もっとスピードを出せるランナーだったら、ゆりかご状のソールの効果をさらに感じられるのかもしれません。
ホカでは購入から30日以内に払い戻しまたは商品交換をリクエストできると知って、気楽にオンラインで購入できました。
2018年のアイアンマン世界選手権で約4人に1人が着用していたというホカ オネオネ、しっかり履きこなしていきたいと思います。
![クリフトン6とレオ](https://sub4-ever.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1350-2-300x225.jpeg)