運動時のさまざまなサポート効果が期待できるコンプレッションウェア。
体の各部位にほどよく圧をかけ、運動時の筋肉や関節の動きを効率的にサポートすることで、血流をよくして新陳代謝を高め、疲労回復、ケガ防止など、パフォーマンスを向上させる機能的なウェアです。
箱根の坂を走るために、コンプレスポーツのトップスを初めて購入しました。
この記事を書いている私は、フルマラソンデビュー後9年間、サブ4を継続しています。
ボストンマラソン、シカゴマラソン、ニューヨークシティマラソンと、バーチャルレース三昧です。
コンプレッションウェアの特徴
コンプレッションウェアは、筋肉や関節などを締め付けて無駄な動きを抑え、衝撃や負荷のかかる動きを抑制します。体の軸がブレないように体幹を支えることで正しい姿勢が維持しやすくなり、運動能力の向上や疲労の軽減につながります。
- 疲労軽減、ケガ予防:
身体に適切な圧を加えて筋肉の無駄なブレをなくすので、疲労が軽減します。 - パフォーマンス向上:
着圧を最適に保つことで体全体の血流がよくなり、新陳代謝を高めます。筋肉をサポートするので、パフォーマンスの向上も期待できます。
選び方
エントリーモデルからハイパフォーマンスモデルまで、用途や目的、得たい効果に合わせて選びます。
用途別
- 矯正タイプ:
筋トレやジムでのトレーニングには、全身を一定の圧力でバランスよく締め付けるタイプがおすすめ。
体幹をサポートする矯正タイプは正しい姿勢を維持しやすく、運動時の動作が安定します。疲れが溜まりにくく、フォームの改善、パフォーマンスの向上につながります。 - サポートタイプ:
下半身を駆使するマラソンやトレッキングなどのスポーツには、テーピングのように特定の部位をしっかり固定し、負担を軽減するサポートタイプがおすすめ。
下半身用コンプレッションウェアのタイツを着用すれば、関節をサポートし、ケガを防ぐ効果が期待できます。 - 部分着圧タイプ:
段階的着圧設計によってリカバリーを促すタイプは運動後はもちろん、筋肉に負担がかかる日常シーンでも使えて便利です。
着圧箇所によって、トップス、タイツ、パンツはもちろん、肘や膝、ふくらはぎのサポーターのようにピンポイントにも着用できます。
適切なサイズ
正しい着圧を得るには、体にピッタリとフィットする適正なサイズ選びが重要です。大きめでは着圧効果が活かされず、小さすぎると着脱に時間がかかり、窮屈です。
身長や胸囲、ウエストなどを正確に把握し、バランスを考慮して、メーカーのサイズ表を参照して選びましょう。
おすすめブランド
CW-X やC3fit、SKINSなどが人気です。ユニクロやワークマンなどでは、コスパのいいウェアが手軽に選べます。
シーダブリュエックス(CW-X)
女性用下着を中心とした衣料品を展開する「ワコール」が開発したブランド。
テーピングの原理をタイツに組み込む発想から誕生した「CW-X」のコンプレッションウェアは運動時の筋肉疲労を軽減し、ランナーに絶大な支持を受けています。
シースリーフィット(C3fit)
ザ・ノース・フェイスやヘリーハンセンなどの人気アウトドアブランドを取り扱うゴールドウィンが手掛けるブランド。
マラソンやランニング、自転車やゴルフなどの専用モデルを展開し、全身に適切な圧力を加えて運動効率を向上させます。
スキンズ(SKINS)
スポーツウェアの専門メーカーであるデサントが手掛けるコンプレッションウェアブランド。
独自の段階的着圧によってアスリートのパフォーマンスを最大限に引き出すことを目指しています。
アンダーアーマー(Under Armour)
1996年にアメリカで創業されたスポーツ用品メーカー。
セカンドスキン(第二の皮膚)のように、体に密着するフィット感を追求したコンプレッションウェアは抜群の着心地で、多くのプロスポーツ選手に愛されています。
ミズノ(MIZUNO)
日本の総合スポーツ用品メーカー。
コンプレッションウェアシリーズ「バイオギア(BG)」は、運動能力の向上に欠かせない体幹の安定を追求した機能を多く搭載しています。
コンプレスポーツのトップス【レビュー】
2008年にスイスで生まれたアウトドアスポーツブランド「コンプレスポーツ」。
アマチュア、プロ、ビギナー、経験豊富なアスリート問わず、パフォーマンスをベストな状態にサポートしてくれます。
家の近くのスポーツショップで、着圧ソックス&収納ベストを探していて、「コンプレスポーツ」に出会いました。
コンプレスポーツって?
BEFORE(運動前) – DURING(運動中) – AFTER(運動後)の3段階で、アスリートのニーズを満たします。
- 運動前:
下肢静脈に圧を加えることで、重力に逆らって心臓へ戻る血液の流れを助ける働きをします。 身体全体の血行が促進され、筋肉中の酸素供給量が上がることで、むくみを防止。 ウォーミングアップ効果を促進させ、怪我のリスクを減らします。 - 運動中:
着地の際の筋肉振動を効果的に抑え、筋肉損傷を減らします。筋肉疲労を遅らせ、パフォーマンスを維持し、筋肉痛を防ぎます。関節や腱へのストレスを減らし、足の腱炎、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)、 筋肉故障のリスクを減少させます。運動感覚を敏感にするため、エクササイズ中の姿勢改善につながります。 - 運動後:
血流が促進され、酸素供給量が増加、素早いデトックス効果でむくみを防ぎます。二次的な筋肉損傷、炎症、筋肉痛が軽減され、リカバリーに効果的です。
トレイルランニング用のトップス
箱根駅伝の4区と5区の42kmを走るために、軽量リュックか収納ベストを探していて、セール中だったコンプレスポーツのトップス「ポスチュラル ショートスリーブトップ」が目に止まりました。
型落ちのやサイズのそろっていないモデルがアウトレット品として販売されていて 、定価15,600円の約半額の7,800円でした。
女性用のトレイルランニングTシャツ 「ポスチュラル ショートスリーブトップ」の大きな特徴は、背中に大きなポケットがついていて、補給食などを入れられること。
機能としては、必要な個所に通気性に優れたメッシュを配置しているので空気の通りがよく、優れた体温調節機能で湿気を逃がします。
ドライな着心地を保ちつつ、背中や腹部の筋肉をサポートして姿勢を維持します。
重さ90gと超軽量で、プロテクションとのバランスが絶妙です。
レース中に素早く出し入れしやすいアクセスポケットと、緊急ではないものを入れるポケットが背面にあります。
上段のピンクのポケットは左右に分かれていますが、下段のポケットは上部だけステッチで分かれ、中はつながった大きなポケットです。
体のラインにフィットさせたスマートでミニマルなデザインです。
暑い時にはジッパーを開けて調節できます。
- 素材:ポリエステル75%/ポリアミド18%/エラスタン7%
- 重さ:90g
- サイズ展開:胸囲XS 78-84cm/S 84-90cm/M 90-96cm/L 96-102cm
2020年モデルの「トレイル ポスチュラル SS トップ ウーマン」はポケットをトップスと一体型のフリーベルトに置き換え、ランニングの必需品や小物をアクセスしやすい腰周りにホールドできるようになりました。
ポケット部は伸縮性のあるメッシュなので、エナジーバーから鍵まで、持ち運ぶものに合わせて柔軟にホールドします。
マイクロファイバーを使用した生地は柔らかな肌触りで快適な着心地。
独自のスピン・コントロール(ねじれ保護機能)を背中と腹部に直接織り込んでいるので、疲労が蓄積してきても、肩をまっすぐにして体幹を維持するようサポートします。
- 素材:ポリアミド72%/ポリエステル28%
- 重さ:91g
- サイズ展開:胸囲XS 78-84cm/S 84-90cm/M 90-96cm/L 96-102cm
「ポスチュラル ショートスリーブトップ」で走ってみたら
コンプレッションウェアのタイツは着用していますが、トップスは初めてなので、旧モデルを半額で購入しました。コンプレッションの機能に期待するというよりは、収納に惹かれました。
メーカーのサイズ表によると、私はXSサイズ。XS、S、Mの3サイズを試着しました。
XSはぴったりフィット。でも、フィットしすぎている気がします。
SでもMでもそれほど変わらない感じ。Mでもピタッとしています。ただし、長い。
背面のポケットにあれこれ詰め込む予定だったので、XSだとすごく引っ張られる気がします。あまりにも身体のラインが強調されすぎる気がして悩み、結局Mを選びました。
ひとり箱根駅伝当日、モンベルのウインドシェルとマイクロファイバータオルを収納しました。
楽々入って、揺れませんでした!
ランパンのポケットには絶対に入らないので重宝しました。
ポケットが大きいので、取り出すのも楽々です。
見た目はずいぶんかさばって見えます。
荷物を収納しても、裾がゴムのような滑りにくい仕様です。
服がずり上がってくることはありません。
250mlのソフトフラスクも入るか試してみると、
楽に入ります。
見た目は重たそう。
着用して荷物を収納してみると、半分ほど水を入れただけでもけっこうかさばります。
ウインドシェルやマイクロファイバータオルと一緒に入れるのは無理がありました。
走ってみると、思ったほどは気になりませんが、長距離だと負荷がかかるかも。
カバーを外した携帯電話を入れてみたら、ポケットの大きさには余裕がありますが、走り出したら跳ねる感じがします。いつ飛び出すかと心配になりました。
重い荷物は弾んでしまうかもしれません。かさばる軽いものを入れるのがよいようです。
コンプレッションウェアという観点より、収納性で選んでしまいましたが、生地の肌触りのよさや通気性は抜群です。
ほどよくフィットして軽く、体温調節機能も快適。
リュックやベストなしで、箱根駅伝4区5区の42kmを無事に走り切れました。
まとめ
体にピッタリとフィットする適正サイズより少し大きめサイズなので、着圧効果という意味ではもったいなかったかなという気がします。丈も長めになってしまって、少し気になります。
次に購入するならXSサイズにして、コンプレッションウェアとしての本来の機能を味わいたいと思います。
トレイルランニング用のトップスだけど、サイクリングに便利そうです。