岩本能史流で再挑戦した湘南国際マラソンでサブ3.5達成!

湘南国際マラソンを3:29:51(ネットタイム)のサブ3.5でゴール マラソン大会
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フルマラソンでサブ3.5を成し遂げたい方へ。
岩本能史さんの『非常識マラソンメソッド』(ソフトバンク新書)のメニューをこなし、ときには挫け、ときには喜び、ソツケンに泣いたレース結果は?

スタートからゴールまで、レース当日のルポをお届けします!

chiaki
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この記事を書いている私は、岩本流のトレーニングを実践し、2012年11月3日の湘南国際マラソンにおいて、走歴1年半でサブ3.5を達成しました。

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5kmまでゆっくり入り、あとはイーブンペースで【スタート~20km篇】

湘南国際マラソンスタート地点

「私はスピードが遅いけれど、下り坂には強いスタミナ型なので、ずっと4’58″/kmのイーブンペースで行くしかない! キロ5分を切っていけば目標を達成できる」と着実にラップを刻み、3時間30分を切ってゴールしました!

2012年11月3日 湘南国際マラソン当日

9:02スタート

スムーズにスタートラインを越せて感激。昨年はここまで来るのに16分もかかったなあと感慨深い。Bブロックは走力が同じくらいのため、前につかえることもなく、自分のペースで走れる。スタート時に隣りにいた女性を前方に発見したので、見失わないように斜め後ろでついていく。

撮影ポイントだからと割り込んでくるランナーも皆無で、喜びに打ち震える(は、大げさかな)。
おいていかれないようにペースを上げようとして前につかえたときだけジグザグに走ってしまうけど、おおむね順調。スタート直後の太鼓の応援に心が和む。

1kmラップが5:10だったので、ちょっと焦る。でも2kmが5:05、3kmが5:02でたいしてあげられず、5分を切っていかなくちゃと思うけど、5kmまではこのペースでも大丈夫と言い聞かせる。

スタート2kmくらいの地点で、折り返しの方の給水所のボランティアの人たちが「早く帰ってこいよ~」「待ってるよー」と応援してくれて、嬉しくなる。

3.3km初給水。
去年は水とゲータレードの区別がつかなかったけど、今年はばっちり黄緑色のマークのゲータレードに一直線! なるべく先の方のテーブルのコップを手にする。

よこはま月例で練習しているものの、コップをうまく潰せなくて飲みにくいけれど、立ち止まることもなく2口くらい飲む。半分も飲めないけど、第7給水所以外のすべての給水ポイントで給水する予定。コップはちゃんとゴミ箱に捨てられた。

~5km/0:25:22(5’04”/km)

5kmのラップを確認して、キロ5分を切れるようにペースアップすることに。8kmで4:46まであげてしまい、このペースだと最後まで持たないかも、と、少し抑える。

6.6km給水。
湘南国際マラソンのホームページで、3時間25分予想タイムでシミュレーションしたら、「ほとんどのランナーがオーバーペース気味。焦らずいこう!」と、10.8kmのラップが57:43。その先20kmと30kmまでの各10kmは44分ペースで、40kmまでは48分ペースという恐ろしい設定。

名古屋ウィメンズのときの岩本さんの予想ペース並みに私には無理なので、最後まで5分をぎりぎり切るイーブンで勝負する!

~10km/0:24:29(4’53”/km)タイム49:51

キロ5kmをちょっと切るくらいのいいペース! 8、9kmで4:46、4:48があったので、最初の5kmのビハインドを余裕でカバーできたかなあと漠然と考える。

いま思えば、5kmまでで22+5秒=27秒オーバーだったから、トントンか1秒オーバーだったのに、お気楽モードすぎ。

メダリストの顆粒を飲もうとするけど、粉末が細かすぎて、うまくいかず、ほとんど口にできなかった。でも、頭では補給したことにする。

キロ5分を切っていけば必ずサブ3.5ができるはず、と思い、10km以降は1kmのラップを見るだけで、トータルの時間を見ないで走る。

後で考えればなぜそんな大胆なことができたのか不思議。ちゃんとトータルも見ないと、ぎりぎりのタイムのときには後悔して泣くことになるかも。

~15km/0:24:51(4’58”/km)タイム1:14:42

10.8km給水。14、15kmのラップが5:00、5:04だったので、気を抜かないように、と戒める。14・3km地点の第4給水所でも、先の方でゲータレードをとろうとするけど、手前でとってそのまま机に沿って走ってきた人と交差してぶつかってしまう。

「ごめんなさい」と声をかけ、お互いに、ほんのちょっとのタイムロス。給水手前でゼリー飲料を口に含む予定だったけど、間に合わなかったので、給水後に少しずつ口に入れて、手に持って走る。

前を走っている女子を見つけ、ついていくようにペースをあげて、後ろに追いつき、ズルズルとペースを落とさないよう、上げて行ったスピードを維持するようにゆっくり抜かす。Cゼッケンの速い女子が多い。

江の島を折り返して、19.2km給水。ここからはランナーとすれ違えるから、気を紛らわせることができる。

~20km/0:24:37(4’55”/km)タイム1:39:19

メダリストの顆粒を気持ち程度、飲む。
ハーフで1時間40分を切れてないとサブ3.5は難しいと言われていたけど、20km地点ですでに1:40! しかも、ラップのみで、タイムを確認していなかった。

給水ポイントが近かったので、第7給水所のみスルー。

「女子がんばって」という沿道の声援に励まされる。飴を差し出してくれる子どもたちも。応援のプラカードはたいてい、「○○がんばれ」と固有名詞が書かれているけど、「みなさん、がんばって」というメッセージボードを掲げて応援してくれる方がいて感動。

23.3km給水。

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30kmまでの5kmで最速ラップで、最後は気力!【20km~ゴール篇】

湘南国際マラソン40kmの第2折り返し地点

~25km/0:24:44(4’56”/km)タイム2:04:03

26.7km給水。手前でショッツを一気に流し込むことに成功。こうやって飲めばいいんだ~、と初めて実感。

28.3km給水。飛ばそうかと思ったけど、一口だけでも喉を潤すことにする。
25~30kmの5kmで最速ラップを刻むのが岩本流、と思い、気持ち追い込んで走る。

~30km/0:24:24(4’52”/km)タイム2:28:27

25~30kmの5kmで最速ラップ! サブ3.5が現実になりそう!と 嬉しくなる。アミノバイタルの顆粒をほんの少し飲む。

「30kmまで順調ならスピードアップしても、30kmの壁や35kmの壁はない」という岩本さんの言葉通り、少しあげていきたいけど、やっぱり疲れているよう。

湘南ベルマーレスポーツクラブのヘッドコーチ中島靖弘さんからの「肩を前後に振りすぎているので肘をできるだけ下げて肩を動かさないこと、両肩を下げること」というアドバイスを思い出し、肩の力を抜いて腕をぶらぶらさせ、フォームを立て直す。

31.6km給水。

~35km/0:24:32(4’54”/km)タイム2:52:59

35km給水手前でショッツ。給水所で初めて足が止まる。1kmラップが5:10になったので、こんな地点で弱気を出して、これまでの努力が水の泡になったら大ショック! と思い、気持ちを切り替える。

名古屋ではこの時点でネットタイムが3時間で、あと7kmを30分で走るってありえるかな~と疲れた頭で計算しながら走っていた。いつもは7km40分ペースだから、それを30分で走るってことは、1km4分半でもだめってこと!? え~っていうか、5分切るなんて絶対無理、って感じでした(^_^;

トータルの時間を見てないけど、5分越えのラップが3回もあったので、挽回しなくちゃと焦る。ちょっとお腹が痛い気が……。気のせい? 食べ過ぎ? 食あたり?

~40km/0:25:06(5’01”/km)タイム3:18:05

39.6km給水。お腹がいっぱいと言っている余裕はなく、カフェイン入りのショッツに望みを託す。

ここからは絶対に5分を切っていく、じゃないと3月からの練習が無駄になる。いや、そんな風に思わないで楽しまないと。今日は晴れの舞台、成果の発表会なんだからと思いが乱れる。

体調もいいし、不安もないし、気象条件もレースの雰囲気もすべてが背中を押してくれている。こんなチャンスは二度とない。あと2km、あと10分で夢のサブ3.5! 3月からここを目指してトレーニングしてきたのに、目前であきらめるわけにはいかない。
いろんな気持ちが沸き起こり、苦しさや痛みをはねのけてくれました。

病気の父のために私が奇蹟を起こす! 我慢や努力が大嫌いで、走るなんてとんでもなかった私が、わざわざ自ら望んで苦しい道を選んでいる。しかも達成できない目標を実現しようとしている! 絶対に父にも奇蹟が起きる。勇気や希望を持ってもらえる。

そんなことを思いながら、精一杯スピードアップ。実は、ほんの数秒ずつの貯金を、何を勘違いしたか、10分くらい目標を上回っていると思い込んでいた。我ながら恐ろしい。

~42.195km/0:11:10(5’05”/km)タイム3:29:11

抜きつ抜かれつしていた男性が、湘南バイパスから大磯プリンスに入るところでスパート。できるだけついていこうとがんばるけど、最後の急坂で前を走る男性が大幅減速して目の前に立ちはだかる。

どいて~と心の中で叫びながら(声に出していたかも?)、男性をかわして、ゴールを目指す。

トータルの時間を見ていなかったため、「少しずつタイムを稼いだから、もしかしてグロスで3:20くらいかも!」などと考えていたのに、ゴール手前でゴールゲートの時計を見上げたら、3:32と表示されているように見えて、厚かましくも、あれ、3:23の見間違い? と思う。

え? じゃ、ネットでもサブ3.5は無理だったのかなと、一瞬、頭が混乱し、何を考えたか(というか考えてないから)頭が真っ白になり、立ち止まりそうになる。

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ネットタイムでサブ3.5を達成

湘南国際マラソンを3:29:51(ネットタイム)のサブ3.5でゴール

12:31ゴール。記録 グロスタイム 3:31:39、ネットタイム 3:29:11、全体の平均ペース4:57。
ゴール通過時には両手を上げてシャッターチャンスに応えようと思っていたのに、すっかりタイムに気を取られて、中途半端なポーズに(^_^;

時計を見たら、ネットタイムではサブ3.5を達成! ぎりぎりだった。途中から時計を見ないで走っていたので、最後にスパートできなかったら危なかった。やっぱり、トータルな時間は把握して走らなくちゃと思う。

湘南国際マラソン当日、スタート前の効果的マネジメント
フルマラソンでサブ3.5を目指す方へ。積み上げてきたトレーニングの成果を発表するハレの場がレースです。スタート前は余計なストレスを感じないよう、岩本能史さんの書籍『非常識マラソンマネジメント』を参考に、最高のパフォーマンスを発揮しましょう!
フルマラソンゴール後に気をつけたいポイントと身体のケア
フルマラソンはゴールしたら終わり、そう思っていませんか? ストレッチ、アイシング、アミノ酸補給、栄養補給、マッサージなど、ゴールしてすぐ、あるいはできるだけ早く行いたいケアがいろいろあります。疲労を残さず、万全の体調に素早く戻しましょう。

まとめ

「走歴1年ほどの48歳女性の3時間半切り」を目指し、なんとか目標を達成しました。

この記録で、アールビーズスポーツ財団が企画・主催する、フルマラソン完走者のランキングである「全日本マラソンランキング」48歳の部で55位(1466人中)になり、大感激!

「50歳を迎えるときには走歴3年、そのときこそ年代別部門で晴れて入賞を果たせたら」と思っていたのですが、さらなる高みを目指すのは道のり険しく……(^^;;
でも、初フルマラソンから2019年12月まで、毎年サブ4を継続できています🎵

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