バーチャルニューヨークマラソン【ひとり箱根駅伝4・5区】

箱根駅伝往路ゴール マラソン大会
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バーチャルTCSニューヨークシティマラソンを箱根駅伝4区と5区で走ります。

平塚中継所を出発し、まずは4区の小田原中継所まで。その後に標高900mほどの5区の山上りができるのか、ちょっと、というか実は大いに不安でしたが、チャレンジしてみました。

箱根駅伝往路の完結編です。

この記事を書いている私は、三浦しをんさんの青春長編『風が強く吹いている』に触発されて、バーチャルレースが相次ぐ10月に、シカゴマラソンとニューヨークシティマラソンのバーチャルレースを利用して、大学時代の友人と一緒にひとり箱根駅伝に挑戦しています。

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ひとり箱根駅伝4・5区でバーチャルTCSニューヨークシティマラソン

箱根駅伝往路ゴール

箱根駅伝は、国道1号線をメインに、東京都千代田区大手町・読売新聞東京本社ビル前から、鶴見、戸塚、平塚、小田原の各中継所を通って、神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖まで往路5区間(107.5Km)、復路5区間(109.6Km)の合計10区間(217.1Km)で競う、学生長距離界最長の駅伝競走です。

箱根駅伝公式サイトより 往路コース紹介
箱根駅伝公式サイトより 往路コース紹介

TCSニューヨークシティマラソンのバーチャルレース

バーチャルTCSニューヨークシティマラソンは、10月17日〜11月1日に開催される3年に1度のバーチャルイベントです。

最終日の11月1日まで無料で登録できます。無料のStravaアカウントを作成し、レースにサインアップして、指定期間中に42.195kmを走ったり歩いたりしてゴールします。

60ドルを支払えば、メダルやバフがもらえます。

10月6日にバーチャルシカゴのハーフマラソンで1区、10月9日にバーチャルシカゴのフルマラソンで2・3区を走ったので、今回はバーチャルTCSニューヨークシティマラソンで4・5区を走りました。

スタート地点・平塚中継所〜5km

今回のスタート地点は平塚中継所。

平塚で友人と落ち合って大磯駅で電車を降り、友人の荷物をロッカーに預けてタクシーで平塚中継所(唐ヶ原の交差点)へ。

まさにラン日和! という気持ちのよい快晴で、海辺までおりて写真を撮りました。

スタート地点の平塚中継所(唐ヶ原)のビーチ

前回はリュックを背負いましたが、走り終わったら擦れていて痛かったので、今回はランパンとウエアにソフトフラスクや補給食のジェル、ウインドシェル、速乾タオルなどを詰め込みました。

箱根の山を走るので、ソフトフラスクは絶対必要です。

海沿いの134号線を走り始め、1km手前で西湘バイパスに入らないように右の道を行き、大磯駅入口の交差点で左折します。

1km過ぎの最初の分岐点の地図

海沿いの1号と並行して走り、大磯警察署前で5kmです。

5〜10km

4区は道がわかりやすく、海とJ Rの線路の真ん中あたりの道を走ります。

5kmまでは体が重かったけど、6kmくらいからキロ6分を切って走れるようになりました。

二宮駅を超え、次のコンビニでトイレ休憩しようと思うけど、9km手前にクリエイトがあってから、コンビニもスーパーも見当たりません。中村川を渡ってしばらく行くと10kmです。

10〜15km

会話を交わしながら、5’50”を切るくらいのペースで走り、12km手前で国府津駅を過ぎます。

12.5kmくらいの地点でローソンを発見! でも、運が悪いことに、その日のその時間帯だけ改装・休業中でした。手前の釣具店に戻り、自販機でドリンク&ジェル休憩。

ドリンク休憩したローソン手前の釣具店の地図

しばらく行って、森戸川を渡ります。信号待ちなどでは計測を止めることにしました。

15km〜小田原中継所(20.9km)

写真を1枚も撮っていないなあと思い、15kmを過ぎた酒匂川で記念撮影。正面に富士山が見えた地点もありますが、富士山は右方向に小さく見え、この先は見えなくなりそうです。

酒匂川から見る富士山

小田原の街中を走りながら、小田原城が気になります。

小田原の街中のマンホール

ちょっとルートから外れて寄り道し、写真を撮りました。
天守閣までは行きませんでしたが、少しだけ紅葉していて、きれい。

小田原城と紅葉

ルートに戻って、17km地点のういろうのお店の前で記念写真。

ういろうの店の前で記念写真

早川口で東海道線を横切り、東海道新幹線も横切って、箱根鉄道に沿って走っていくと、鈴廣蒲鉾さんが見えてきます。その向かいが小田原中継所。

本当は20.9kmのはずなのに、なぜか計測データは19.5km行っていませんでした。

でも、小田原中継所には、ちゃんと駅伝の碑があって嬉しい!

小田原中継所の駅伝の碑と

戸塚・平塚中継所でがっかりした分、嬉しさひとしおでした。

小田原中継所〜25km

箱根湯本駅に向かう、と思うと、それだけで足がドーンと重くなります。

入生田駅を過ぎたら「箱根境」の信号があり、「箱根町」の標識。
いよいよ天下の険に突入です。

「箱根町」の標識と

21km過ぎの高速道路との合流地点で、歩道がなくなり、Googleで道を探します。
左に外れて高速をくぐり、階段を昇って、ルートに戻れました。今回初めての難ポイントです。

21km過ぎの難ポイントの地図

その1kmほど先の22km地点が箱根湯本駅。
大勢の観光客で賑わっていて、速度を落として進みました。

箱根湯本駅は22km地点

美しい早川の自然などを楽しみながら緩やかな上りの道に入ります。

箱根湯本駅近く

二人並走できなくなり、私がバテバテになったこともあり、友人に先に行ってもらいます。

蛙の滝で待っていてくれた友人と写真を撮り、次は大平台のヘアピンカーブで、と約束して25km地点を通過します。

蛙の滝

25〜30km

蛙の滝の看板に「大平台2km」と書いてあったけど、遠い。
友人の背中はとっくに見えなくなり、2個目のショッツを食べながら、ヘアピンカーブを目指します。

26km過ぎのヘアピンカーブによろよろとたどり着き、写真を撮りあって、次は宮ノ下で休憩しようと一緒に走り始めます。

大平台のヘアピンカーブ

しばらく坂を上がったところに「「宮ノ下1km」の看板があり、「まだここから1km!?」と心が折れ、再び別行動。

28km地点のローソンでドリンク&トイレ休憩して、富士屋ホテルをバックに写真を撮ります。

富士屋ホテル前

大好きな「渡邉ベーカリー」前でも記念撮影。
シチューパンを食べる元気もなく、友人に先に行ってもらいます。

「渡邉ベーカリー」前

「次は小涌園でね」……、小涌園、何キロ先かなあ。

小涌谷駅で電車の写真を撮り、たまに時計を止めて立ち止まって休憩。
歩道のある側へ行ったりきたり、ときに止まりながら少しずつ前へ。

小涌谷駅で電車のスイッチ

30〜35km

30km地点から芦ノ湖まで、8年前に走ったことがあり、「ああ、あのときは元気にここから走ったなあ」と感慨深く思い出しました。

巨大な小涌園ゾーンに入り、岡田美術館が見える左折ポイントで友人が待っていてくれました。

小涌谷の左折ポイントの地図

少し休憩して、31.5kmくらいまではなんとか走ったけれど、とうとう限界に達しました。

時計を止めて、走れるようになるまで休もうかと思ったけど、友人が「体が冷えるし、歩いて進もう」と言ってくれました。

「これまでフルマラソンで一度も歩いたことがないので、歩くのはいやだなあ」と一瞬思ったけど、前に進まないとゴールできないと思い直しました。

「そもそも最初から歩く予定だったわけだし」という友人の言葉に救われました。

「4区と5区でフルは無謀だ」と言われたときに、「バーチャルニューヨークシティマラソンは完歩すればいいんだから、やろうよ」と言ったっけな〜と思い出しました。

歩き始めたら、走るときより辛いくらい。でも、とにかく進むしかない。

34km地点を過ぎるまで、上りはずっと歩き、視界がバーンと開けた下り坂で少しだけ走りました。

32〜35kmの上り坂は歩き!

上り坂になってまた歩き、35kmを過ぎて、「国道1号最高地点874m 」に到達しました。やった!

国道1号最高地点874m

35〜40km

遠くに駒ヶ岳が見えて、きれい。

駒ヶ岳

道案内の看板で、位置を確認します。

道案内の看板

あとは得意の下りだけだと思って走り出したら、胃がぎゅうっと痛い。こんなことは初めてです。

37kmの大芝を過ぎ、道が分かれるエネオスのスタンドで友人に告げたら、補給した方がいいとアドバイス。

35km以降の下り坂の地図

そうだ、35kmの補給食を忘れてた! カフェイン入りのショッツをとってから走り出しました。

坂を下って元箱根に出て、そこから海に沿って箱根関所方面へ。

元箱根〜箱根関所〜ゴールの地図

海に出たらゴールと思い込んでいたので、まだまだ先があるのがショックです。

大きな鳥居をくぐります。

大鳥居

少し痛みが治ってきて、あちこちで記念撮影しながら進みます。

箱根関所案内

40km〜ゴール・(20.8km ➡ 41.7km)

「あの信号を右折したら、ゴール」と教えてもらって信号を右へ。

あっけないほどの短い距離で、びっくりです。

芦ノ湖ゴール地点の地図

進行方向側から見たら「往路ゴール」、反対から見たら「復路スタート」と碑に刻まれています。

いつの日か、復路を走るかもしれないので、ゴール側からだけ、写真を撮りました。

箱根駅伝往路ゴールの石碑

ゴールしたものの、ガーミンのデータはまだ40kmにも至っていません。

芦ノ湖

ダメージが少ないように坂がないところを走りたいけど、どっちに向かっても緩やかな坂なので、芦ノ湖周辺を駐車場を中心にぐるぐる走って42.195kmを超えました。

走行データ

ゴール地点にはさすがに「箱根駅伝の碑」がたくさん。

箱根駅伝の碑

「栄光の碑」には優勝校の記録が刻まれています。

「栄光の碑」には優勝校の記録

その横でポーズ。

「栄光の碑」の横で

駅伝広場が思いのほか、小さくてびっくり。

駅伝広場

箱根駅伝ミュージアムは平日16時閉館。30分前が最終入館時刻で、間に合いませんでした。残念。

友人が芦ノ湖に停めておいてくれた車に乗って、絶景日帰り温泉 龍宮殿本館へ。ゆったり暖まってから、「ラ・テラッツア芦ノ湖」で乾杯しておいしいイタリアンを食べました。

「ラ・テラッツア芦ノ湖」で乾杯

Apple Watchは途中で電源切れで止まってしまいましたが、ガーミンのデータを見ると、いっぱいいっぱいだったんだなあと気づきます。

ガーミンのデータ

歩いた時間を入れてもガーミンの記録では5時間かからず、 タイムは4:57:24、ペースは7’03″でしたが、実際にかかった時間は写真休憩やコンビニ休憩なども入れると8時間!

STRAVA計測による「Virtual TCS New York City Marathon」の記録は7:53:36、ペースは11’13″です。

STRAVA計測による「Virtual TCS New York City Marathon」の記録1
STRAVA計測による「Virtual TCS New York City Marathon」の記録2

朝8時から夕方4時まで補給食以外、食べなかったのでガス欠だったのかなあと、後で思いました。
そういえば、朝ごはんも軽く食べただけで、お餅を食べるのを忘れたし。次回は気をつけなくちゃ。

登録していたアボットの「NEW YORK CITY CHALLENGE」、

アボットの「NEW YORK CITY CHALLENGE」

26.2マイルと

アボットの「NEW YORK CITY CHALLENGE」26.2マイル

2.62マイル、無事に終了しました。

アボットの「NEW YORK CITY CHALLENGE」2.62マイル

まとめ

今回は、腿やふくらはぎが痛くなったり、胃痛に悩まされたり、辛い42kmになりました。

一度歩くと走り出せないのではと思っていましたが、走れるものですね(下りなら)。

いつも、テーピングをするのですが、今回はしなくても持つか試してみようと足首や膝にもテーピングしませんでしたが、あまりにバテていて、テーピングをしなかったことがどう影響したか判断できませんでした。

でも、4区と5区でフルを走れて嬉しい。

箱根駅伝往路

箱根駅伝1区から5区まで、友人と楽しくおしゃべりしながら、計画通り10月中に走りきれて最高の気分です!

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