ハーフ過ぎ、熱狂的な「スクリーミング・トンネル」を抜けて力をもらい、いよいよ26 km地点から4つの「ニュートンヒルズ」が始まります。
なんとか歩かずに坂を上り下りし、最後のハートブレイクヒルもクリアして、35km地点からは得意の下り基調でしたが、残り2kmでレースで初めて脚が攣りました。
この記事を書いている私は、2011年のフルマラソンデビュー後、サブ4を継続しています。
2019年12月の湘南国際マラソンは3時間39分で完走。
世界6大マラソン大会制覇を目指し、記念すべき初戦として4月18日のボストンマラソンを走りました。
2022年は10月9日のシカゴマラソン、11月6日のニューヨークシティマラソンにもエントリーしています。
第126回ボストンマラソン・レース本番ルポ③(全4回)【レース編2】
20km〜ゴール
<20~25km/0:27:02(5’24”/km)タイム2:13:03>
【WELLESLEY〜NEWTON LOWER FALLS】
20kmを超えたあたりで、恐る恐るといった感じで、ようやくひとつめのマグオンを摂取🙄
ハーフのタイムは1時間51分、キロ5’17”✨
後半もイーブンでいければ3時間42分、坂で7分遅れても3時間40分台でいける……悪くない❗️ と、この時点では楽観的でした😆 甘かった〜😥
ハーフを超えるあたりで名物のウェルズリー女子大生の大歓声地帯のはず、と楽しみに走っていると嬌声が聞こえてきた👂
噂に違わず、ものすごい応援📣
「Kiss me♡」ボードを掲げた美女たちがずらり並んで、あんなにもランナーに愛を注いでくれるなんて、ほんとにすごい❣️
熱狂的な「スクリーミング・トンネル」に力をもらって、そろそろ25km地点、坂が始まる⛰
21kmは5’13”と少しだけペースを戻せて、22kmが5’23”、23kmが5’25”、24kmが5’26”、25kmが5’35”と、ここまではサブ4ペースを上回って走れていた🏃♀️
<25~30km/0:28:51(5’46”/km)タイム2:41:54>
【NEWTON LOWER FALLS〜NEWTON】
25キロ過ぎ、急激に下ったあとに待ち受けている4つの坂が、ボストンマラソン最大の難所といわれている💦
26kmまでの下り1kmは5’09”まで上げられた⤴️
いつもなら「この区間はお腹を意識しよう」「次の区間はお尻が大事」「あのときのビルドアップはよくやったな〜」「旅立った猫のためにがんばろう」など、前向きなことをいろいろと思い浮かべて気を紛らわせることができるのに、アップダウンと脚のことしか考えられない🥺
下りは自然な姿勢で楽に走って、上りはペースを落としてもいいからとにかく歩かない、と言い聞かせる😤
27km過ぎのニュートンでもMaurtenジェルを配布していたけど、スタート地点でもらったMaurtenジェルとマグオンを3つ持っているので、ここもスルー🏃♀️
ジェルを食べなくちゃまずいと思いながら、まだ怖くて食べられない😩
必ずとっていたゲータレードもところどころ飛ばす😶
3時間40分を切った前回のフルマラソンでは、25~30kmの5kmで最速ラップを刻めたけれど、27kmが5’50”、28kmが5’34”、29kmが5’59”、30kmが5’45”と、前半の貯金を使いまくる😨
<30~35km/0:30:30(6’”06/km)タイム3:12:24>
【NEWTON〜BROOKLINE】
いよいよハートブレイクヒル(心臓破りの坂)で有名なニュートンの街に入る⛰
コースの下見で見たはずなのに、アップダウンの連続で、どこが最後の上りなのかよくわからない😵
村上春樹さんが自分の墓碑銘に「少なくとも最後まで歩かなかった」と刻んでもらいたいと、エッセイ集「走ることについて語るときに僕の語ること」で書いていらっしゃったように、私もペースが落ちても歩かない、と決意📖
31kmが5’39”、32kmが6’14”、33kmが6’00”、34kmが6’28”、35kmが5’36”と、まさにアップダウンしているけれど、坂でのペースダウンは想定内なので、焦らずなんとか歩かずに走り続ける⛰
34.4kmのボストン大学が最後のMaurtenジェル配布地点だったけど、やっぱりスルー➡︎
ジェルは15、25、35km地点でとる予定だったけど、ひとつしか食べていない😢
思いっきり疲労していたので、後から思えば、ここでマグオンかMaurtenをとっておけば、この先のレース展開が違っただろうなあ😔
前回のフルマラソンでは35km地点で3時間だったので、今回は12分遅いだけ、大丈夫、このままいける‼️
<35~40km/0:30:29(6’05”/km)タイム3:42:53>
【BROOKLINE〜BOSTON】
35kmでハートブレイクヒルを超え、「ここからは下りだから、ペースを上げていく!」というつもりでいたけど、脚がいうことをきかない😱
え❓ どうしたのかな❔ もしかして、これが脚攣りの兆候⁉️
「わざわざボストンまで来て、レースで初めて脚が攣るなんて事態だけは避けなければ」
走っている途中では脚が攣ったことはないけれど、レース後に靴を脱ごうとして肉離れ状態になり、激痛に悶絶した経験は2回ある😖
1回目は2012年にサブ3.5を達成したあとで、2回目は今回のレース11日前の4月7日🙁
ペースを落として、ゆっくりでもいいから止まらずに走らなくちゃ、と自分を励ます😓
沿道の応援も増えてきているのに、ああ、もう限界😭
他に歩いているランナーがいることに勇気を得て、フルマラソンで初めて歩く🚶♀️
周りのランナーに次々抜かれ、置いていかれる👋
CITGOのサインが見えてきて、ゴールまであと3km🤟
もう歩きたくないなんて言っていられる状態ではなく、左脚の違和感が増して自分の身体じゃないような感覚になる😓
36kmが5’52”、37kmが5’52”、38kmが6’17”、39kmが5’49”、40kmが5’57”😅
キロ7分でもいいからゆっくり前進して、サブ4でゴールしよう😕
<40~42.195km/0:18:43(8’31”/km)タイム4:01:36>
【BOSTON】
40kmまで3:42:53だったので、残り2.195kmを17分ならサブ4はいける❗️
CITGOのサインからゴールまでは、2日前の5kmレースで走ったコース🏃♀️
1 Mile To Go表示であと1.6km🚩
残り1kmで「BOSTON STRONG」‼️
マサチューセッツアベニューを潜るアンダーパスの手前で立ち止まり、脚をさする🦵
アンダーパスを抜けたあたりで歩く人の姿も👀
ガーミンが止まってる⌚️ 自動ポーズの設定をしていることを忘れていた💦
というより、まさかフルマラソンの途中で止まるなんて😰
この時点でもう冷静な思考ができず、ジェルをとるとか薬を飲むなどという選択肢はこれっぽっちも頭に浮かばず、痛みが引かないまま、ゆっくり走り出す🏃♀️
右折して、さらに左折するとゴールゲートのあるボイルストン通り🏁
思ったよりゴールゲートが遠い😵
花道の両サイドには幾重もの人だかりができていて、ラストスパートをかけるランナーをそれはもう全力で応援してくれる📣
ここはがんばらないと❗️
変な気負いが生まれたせいか、妙に力んだせいか、左脚のふくらはぎが完全にピキーっと攣って激痛‼️
うわ〜〜〜、こんなところで動けなくなるなんて何かの冗談でしょ⁉️
普段の動き通り自然に歩こうと、1歩脚を前に出すと「おーーー‼️」とどよめきが起き(たような気がするだけかも❔)、「えっ、私に❓」と不甲斐ない気分に包まれる😔
道路の真ん中のアディダスの青い3本線の上に立ち尽くし、情けなくて左右が見渡せない🙅♀️
立ち止まると「あ〜〜〜😮💨😮💨😮💨」とため息、再び脚が痙攣すると「う〜〜〜😱😱😱」と悲鳴が漏れ、もう間違いなく私に注目してくれていると確信すると、余計に力が入って進めない😨
声援に手をあげて応えるなんてとんでもなくて、一歩先で自分がどうなるかも予測できず、「きゃー、もう見ないで〜」という気分に追い込まれた😭(←自意識過剰💦)
ゴールが近づいてくると普段なら、「ああ、もう終わる」という感慨を持つのに、「無理をしたら脚がもつれて転倒するかも」「転んだらもう起き上がれなくて完走できないとか❓」と、いろいろな不安が頭をよぎる😓
ゴールはもうすぐそこなのに、脚を動かせない😫
あー、サブ4に間に合わなくなる、と、何度時計を見つめたことか😩
沿道だけではなく、ランナーの方からも声をかけてもらった😢
私の腕をとって一緒に歩こうとしてくれた女性ランナーの方もいる👱♀️
ゴール間近なのに申し訳なくて、お礼を言って先に行っていただいた🙏
歩いたり止まったりしながら、ほんとに少しずつゴールに近づき、
いつものように両手を上げることもなく、14時54分に歩いてフィニッシュラインを超えた🚶♀️
4時間01分36秒で完走❗️
ポーズしてしまったGarminの計測なので正確ではないけれど、41kmが6’21”、42kmが6’52”、42.195kmが10’25”と大撃沈⤵️
タイムとしては、自分のガチレース史上、ワースト3位だった💦
最後にグッと落ちてしまったペース、
ピッチを見ても止まったことがわかる😢