ボストンマラソン全額払い戻しの上、バーチャルで開催決定

ボストンマラソン新しい始まり 世界6大マラソン
スポンサーリンク

ボストンマラソンの史上初の中止が決定しました。

ボストンマラソンは新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大により、当初の4月20日から9月14日に延期が決定されていました。

42km先のスタート地点ホプキントンまで3万1,000人以上のランナーがバスか他の交通機関で移動すること、レースの開始前にランナー同士が近い場所に立ち、沿道の観客は100万人を超え、社会的距離を取ることが不可能なことなど、状況は依然、厳しいと指摘されていました。

開催地ボストンのウォルシュ市長が感染防止や移動手段などを考慮して困難と判断し、5月28日に中止を決めました。

ボストンのあるマサチューセッツ州では10万人近い人々が新型コロナに感染し、全米の州別では5番目に多いそうです。

この記事を書いている私は、2020年から世界6大マラソン大会への参加を目指そうと思い立ち、今年はボストンとシカゴにエントリーしています。

スポンサーリンク

ボストンマラソン全額払い戻しの上、バーチャルで開催決定

ボストンマラソン新しい始まり
ボストンマラソン 公式サイトより

参加の意思の確認の締め切りは今日

延期された9月14日のレースに参加するかどうかの返事をする締め切りの日が今日、5月29日金曜日でした。

この日までに払い戻しをリクエストすれば、エントリーフィーが全額返還されることになっていて、私は昨日、フルマラソンも5kmレースも参加する、と登録したところでした。

ボストンマラソンフルマラソン参加の可否
ボストンマラソン5km参加の可否

「2020年9月14日に予定されている歴史的なレースの週末にご参加いただけることを嬉しく思います。
9月にボストンでお会いできることを楽しみにしています!」

と、すぐにボストンアスレチック協会からメールが届きました📩

ボストンアスレチック協会(BAA)から返信1
ボストンアスレチック協会(BAA)から返信2

バーチャルボストンマラソンを開催

その5時間後の明け方3:48に、「ボストンマラソンはバーチャルに開催」というメールが届いていました。

ボストンマラソン中止のメール

朝ランのために5時に起きて知りました。

1897年から開催されてきた世界最古の大会が中止となるのは124年の歴史で初めてだそうです。

3月の東京マラソンは3万8000人の一般ランナーなしで、200人のエリートランナーだけで開催しましたが、ウォルシュ市長は「それはボストンマラソンではありません。ボストンマラソンはみんなのためです」と語った、とboston comは伝えています。

ボストンアスレチック協会は「私たちの最優先事項は、コミュニティ、ならびに私たちのスタッフ、参加者、ボランティア、観客、そしてサポーターの健康を守ることです」とのコメントを出しました。

“Our top priority continues to be safeguarding the health of the community, as well as our staff, participants, volunteers, spectators, and supporters,” said Tom Grilk, C.E.O. of the B.A.A. “While we cannot bring the world to Boston in September, we plan to bring Boston to the world for an historic 124th Boston Marathon.”

ボストンマラソン中止のニュース

全額返金し、バーチャルレース完走者に記念品も

参加料は全額返金されます。
5Kレースも中止になりましたが、そちらも全額払い戻されます。

しかも、2020ボストンマラソンに登録したすべての参加者は、9月7〜14日までの7日間、いつでも実行できる「バーチャルボストンマラソン」に参加する機会が与えられます。6時間以内に26.2マイルの距離を走り、完走の証明を提供すれば、公式のボストンマラソンプログラム、参加Tシャツ、メダル、ゼッケンが贈られるそうです。

払い戻しを受けた上に、バーチャルレースに参加でき、完走の記念品までもらえるなんて、アスリートファーストの精神を強く感じます。

ボストンマラソンの毎年の経済効果は推定2億1,100万ドル、今年はボストンアスレチック協会とランナーのチャリティで約4,000万ドルを集めているそうです。ただの中止ではなく、一回延期した上での中止ですから、準備には例年よりもさらに多大な費用や労力が発生していることと思います。

3月13日に延期が決定されてから2か月半、ボストンアスレチック協会から、たくさんのメールをもらいました。

状況に変化があり次第、公式サイトにも発表がされていました。

ボストンアスレチック協会からの今回のメールは次の文章で締め括られていました。

We appreciate your continued support, and look forward to bringing the Boston Marathon to you in September.
9月にボストンマラソンをお届けできることを楽しみにしております。

他のメジャー大会の開催の行方は

世界6大マラソン大会、すなわち、東京、ロンドン、ボストン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティマラソンのうち、全面的な中止発表はボストンが初めてです。

ボストンマラソンの中止は、開催予定が10月11日のシカゴマラソン、11月1日のニューヨークシティマラソンなど、他のメジャー大会にも影響を与えそうです。

9月27日に予定されていたベルリンマラソンも10月以降の延期が検討されています。
4月に開催予定だったロンドンマラソンは10月4日に延期されています。

私は今年、シカゴマラソンにもエントリーしているので、どういう決定がなされるか、気になります。ボストンのように、参加費を全額返還してもらえるといいけれど、ハードルが高い気もします。

まとめ

2020年のボストンマラソンの実地開催は中止となってしまいました。

初めてのボストンマラソン出場に向けて、ボストンアスレチック協会が開発した20週間の2020ボストンマラソントレーニングプランに4月28日からチャレンジ中だったので、残念でなりません。

それでは、2021年のボストンマラソンのエントリーはどうなるのでしょうか。

2021年のボストンマラソンの登録は、ボストンマラソン開催日となる2020年9月14日、月曜日の後に行われるはずでした。バーチャルレースしか開催されないということは、2021年のボストンマラソンの予選にはなりません。

また、その後に、世界中のどこかで公認レースが開催されるかどうかわかりません。2020年の参加者は今回、バーチャルマラソンに参加させてもらうので、翌年の権利も併せてもらうということは考えにくいかと思います。

2021年のエントリーがどうなるのか、まったく状況が見えないというのは、他の主要なマラソン大会のみならず、スポーツ競技全般においていえることですね。

ボストンマラソン 2021は予選枠が延長され、2018年9月からのレースで応募できるようになるとの情報もあります。

タイトルとURLをコピーしました