ボストンマラソンの予選タイムは満たしているけれど、日本のAIMS加盟大会の記録じゃないから無理かな、とエントリーを諦めている方へ。
私はAIMS加盟大会ではない福岡マラソンの記録の提出で、ボストンマラソン2020への参加が認められました!
日本語の記録証に英訳をつけ、補足情報をメールで送ると確実です。その方法を紹介します。
この記事を書いている私は、2020年4月のボストンマラソンに向けて、着々とトレーニングメニューをこなしていたところ、新型コロナウイルス (COVID-19)の感染拡大で大会が9月に延期になってしまいました。
いまのところ、9月14日(月)のレースに参戦予定です。
ボストンマラソンに記録を認めてもらうには
ボストンマラソン公式認定レースじゃなくてもチャンスはある!
年齢と性別に対応する時間基準「ボストンクオリファイ(BQ)」をクリアしているとわかり、2020年ボストンマラソンにエントリーしてみようと思いましたが、心配なのは記録証が認められるかです。
対象期間中に私が走ったレースはふたつ。
2018年10月の東北・みやぎ復興マラソン3:47:46と、11月の福岡マラソン3:48:37です。
両方とも日本陸上競技連盟公認コースです。
どちらも2020年4月20日のレース時点の56歳の女性の資格タイム4時間5分より10分以上速いので、資格を満たしていますが、ボストンマラソンが公式に認定するレース、USA Track and Field(全米陸上競技連盟)、AIMS(国際マラソン・ディスタンスレース協会)に当てはまりません。
ボストンマラソン公式サイトには以下のように書かれています。
- USATF、AIMS、または外国の同等の認定コースから適格時間を受け入れます。
- ボストンマラソンでは、予選基準を満たすレースを指定していません。
- 資格を取得したいレースに直接連絡して、現在の資格があるかどうかを確認する必要があります。
- お住まいの地域の今後のマラソンの広範なカレンダーは、次の場所にあります。
MarathonGuide.com
CoolRunning.com
RunnersWorld.com
RunningNetwork.com
RaceRaves.com
ボストンマラソンでは予選基準を満たすレースを指定していないので、「外国の同等のフルマラソンの認定コース」に該当しているかどうかを調べる術がないのです。
そこで、上記5つのサイトのなかで「東北・みやぎ復興マラソン」「福岡マラソン」が表示されるサイトがあるか、英文字表記で検索して調べたところ、1番上のMarathonGuide.comで「Fukuoka Marathon」が表示されました。
Marathon Name (at least 3 chars)をFukuoka Marathonに、CountryをJapanにしてsearchボタンを押して検索してみます。
福岡マラソンが表示されました!
福岡マラソンをクリックして表示された「公式レースウェブサイト」のURLをさらにクリックします。
福岡マラソンの英文字表記のページが開きます。
「東北・みやぎ復興マラソン」はHITしませんでしたので、申請するレースは「福岡マラソン」にすることにしました。
英文入りの記録証を用意する
ただし、ここで問題が……。
記録証には英訳をつけなければなりませんし、福岡マラソンのホームページはすでに翌年バージョンに更新されていて2018年の記録をすぐに確認してもらうことができません。
どうしようとあれこれ調べて、マラソンブロガーtomoさんのブログ「tomo.run」の記事にたどり着きました。
すごくわかりやすくて丁寧です! エントリーに光が射しました✨
まず、記録証の問題からです。
tomoさんは、翻訳会社に記録証を英文に翻訳してもらって翻訳証明書を付けていただくという手法でしたが、私は記録証にそのまま英訳をつけました。
- 記録証の日本語をGoogleで英訳します。
- 日本語の記録証をスキャンするか写真に撮ります。
- 英単語を貼り付けてPDFにします。
JPEGにテキストを入れ込めない場合、アナログ方式でも大丈夫です。少し面倒ですけど、英文を切り貼りして、その記録証をスキャンするか、写真に撮ってPDFにしましょう。
ボストンマラソンに実際にエントリーしてみる
先着順なので開始時刻にエントリー
ボストンマラソンエントリー期間は有資格タイムごとに定められています。
私は基準タイムよりも10分以上速い記録だったので、9月11日10:00がエントリー開始時間です。現地時間の10:00は日本の23:00なので、その時刻からエントリーしました。
- Google Chromeでボストンマラソンの公式サイトを立ち上げます(日本語に翻訳されます)
- 氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報を入力
- 基準タイムをクリアした大会について入力
私の場合は「Fukuoka Marathon」なので大会のURLを記載、完走タイムはネットタイム - 英訳をつけた記録証のPDFをアップロード
- 緊急連絡先やクレジットカード情報を記載
登録が完了すると、IDを発行してくれます。
参照ID番号が記載された受付完了のメールがThe Boston Athletic Associationから23:26に届きました。
捕捉情報を英文メールで送付
登録完了時に「以下の情報のいずれかが間違っている場合はメールしてください」と記載されていたメールアドレスに、福岡マラソンの補足情報を送ります。
前述のtomoさんがサイトに掲載されていた文面をボストンマラソンに変えて、ほとんどそのまま利用させていただきました。tomoさん、ありがとうございます!
件名:entry to Boston Marathon 2020
宛先:”B. A. A. Registration” <registration@baa.org>
To Whom It May Concern,
With regards to my application (name and customer number below) to the guaranteed entry to Boston Marathon 2020, I am sharing supplementary documents to certify my time qualification for the event.
Chiaki *****
Customer Number : *****
Official record of FUKUOKA MARATHON 2018 (in Japanese)
https://runnet.jp/parts/2018/184534/record.html
Bib number ******; net time 3h48m37s (full marathon)
Clicking on the top “福岡マラソン2018(=Fukuoka Marathon 2018)” (November 11, 2018) will bring up a search screen.
Enter “20201” in the “ナンバーカード(=Number Card)” among the four white blank boxes and click the blue button “検索する(=Search)”. Click on the name “****千晶(=Chiaki *****)” for more detailed information. Thank you for your patience.
Supplementary documents
1) FUKUOKA MARATHON 2018 (Japanese)
2) English translation of 1)
3) Fukuoka Marathon 2019 URL
http://www.f-marathon.jp/en/
My Reference ID
********
福岡マラソンのホームページを開いても記録が表示されるわけではないので、tomoさんオリジナルの文面に以下の記述を追加しました。
Clicking on the top “福岡マラソン2018(=Fukuoka Marathon 2018)” (November 11, 2018) will bring up a search screen.
Enter “20201” in the “ナンバーカード(=Number Card)” among the four white blank boxes and click the blue button “検索する(=Search)”. Click on the name “****千晶(=Chiaki *****)” for more detailed information.
上部の「福岡マラソン2018(= Fukuoka Marathon 2018)」(2018年11月11日)をクリックすると、検索画面が表示されます。
4つの白い空白のボックスの「ナンバーカード(= Number Card)」に「*****」と入力し、青いボタン「検索する(=検索)」をクリックします。 詳しくは「*********千晶」の名前をクリックしてください。
添付した書類は以下の2つ。
- FUKUOKA MARATHON 2018(日本語)
- 1)の英語訳
9/14の朝9:15に「Congratulations! 」のメールが届きました。
記録賞が認められるか不安だったのですが、無事に承認されました!
まとめ
記録証に英文をつけたり、英文メールを送ったり、普段し慣れないことをするのでどっと疲れますが、きちっとこなせば認められると思えば、がんばれます。
日本のAIMS加盟大会じゃなくてもクリアできるとことがわかりましたが、日本陸連公認大会じゃなくても大丈夫かどうかはわかりません。どのレースが認められるかは毎年変わるのかもしれません。
世界6大マラソンを目標としている間は、日本のフルマラソンはAIMS加盟大会に出場したいなと思っています。