ランナーなら誰もが憧れる世界最古の市民マラソンとしてあまりにも有名なボストンマラソン。
エントリーが認められて走れることになったのは嬉しいけど、ホテルや飛行機はどうすればいいかな? やっぱりツアーが便利? と決めかねている方へ。
ツアーはびっくりするほど高いです。その分、手厚く面倒をみてもらえます。ホテルと飛行機を別々に予約すると、ツアーの半額ぐらいですんでしまいます。
ボストンマラソンの公式旅行代理店「マラソンツアーズアンドトラベル」の「2020ボストンマラソンVIPホテルパッケージ」の利用が簡単でお勧めです。
この記事を書いている私は、実際に「2020ボストンマラソンVIPホテルパッケージ」を予約していたのですが、9月への大会の延期により、手配し直すことにしました。
ボストンへはツアー? ホテルと飛行機手配?
120年を超える歴史と伝統を誇るボストンマラソン。世界最古の最も権威あるロードレースイベントのひとつとしてランク付けされています。
2013年に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件や、極寒と降雨の過酷な気象条件だった2019年大会で市民ランナーの川内優輝選手が優勝を果たしたことなどは知っていますが、詳細についてはまったく知りませんでした。
まさか自分がボストンマラソンを走れる日が来るなんて思ってもいなかったからです。
ボストンマラソンに便利なホテル
エントリーが無事に承認されて、晴れてボストンマラソンを走れることになりました!
次はホテルと飛行機の手配です。
海外のレースはホノルルマラソンしか走ったことがありません。そのときはHISのツアーを利用して安心だったので、ボストンマラソンのツアーがあるのかをまず調べてみました。
参加承認がされた9月14日の午後にメールで問い合わせたり、サイトチェックをしてみたりしたところ……高い!
- 添乗員が同行
- 往復航空便は日本航空の成田⇔ボストン直行便
- 宿泊先はフィニッシュエリアのデラックスホテル「ザ・ウェスティン・コプリープレイス・ボストン」や「ダブルツリー・バイ・ヒルトン・ボストン」
- 当日のスタート会場行きバス乗り場やフィニッシュ会場の案内、EXPO会場でのゼッケン受け取り
- 大会の夜の夕食会
だいたい上記の内容で、4月17日出発〜4月22日戻りの4泊6日で、ひとり46〜49万円(2名様1室利用)、そこに燃油サーチャージ3万円ほどがプラスされます。
夫は走らないけれど、一緒に行くことになっているため、ふたりで楽に100万円を超えてしまいます。
ツアーをいくつか調べるうちに、ボストンマラソンがホプキントンの町をスタートしてボストンまでのワンウェイのコースであることやゴール地点から徒歩圏内、ボストンコモンに近いホテルが便利だと知ります。
フィニッシュ地点だけでなく、スタート会場行きの大会バス乗り場に近いことも大事なポイントのようです。
日本のマラソン大会でも、安くていいホテルから埋まっていくもの。すでにひとり1泊6万円くらいのホテルがどんどん満室になっているという情報を友人から得て、気持ちだけ焦ります。
6万円で4泊すると24万円ですから、レースの前日・当日だけ高くてもいいホテルをとって、あとは空港近くや郊外の安めのホテルを探すか、そうだとしてもアクセスは便利なところはどこか、地下鉄の駅はどこが便利か、空港からのアクセスは? と、考えるべき要素を気にし始めるとキリがありません。
選んだのは「2020ボストンマラソンVIPホテルパッケージ」
そこで目をつけたのが、ボストンマラソン公式サイトに載っていた、ボストンマラソンの公式旅行代理店「マラソンツアーズアンドトラベル」の「2020ボストンマラソンVIPホテルパッケージ」。「コプリースクエアのフィニッシュラインから歩いてすぐのホテルで、最低価格を提供しています」と書かれています。
「2020ボストンマラソンVIPホテルパッケージ」の内容は以下の通りです。
- フィニッシュラインから約0.2マイル、ボストンのバックベイの中心部にあるボストンマリオットコプリーに4泊
- 4月17日(金)のウェルカムレセプション
- 4月19日(日)のプレレースパスタディナー
- 出発地点ホプキントンへの玄関先からのプライベート送迎
この内容で1255ドル(13万8,050円)。6万円で4泊することを思えば安いものです。
ゼッケンを受け取るボストンマラソンエキスポ会場のジョンB.ハインズコンベンションセンターはホテルからすぐのバックベイエリアにあるそうです。公式ボストンマラソンコースツアーにも35ドルで参加できます。
日付が確定しているので、スケジュールを悩むこともありません。飛行機の予約もしやすく、ざっと調べるとデルタ航空(デトロイト乗り換え)で13万3,170円。合計でひとり27万1,220円なので、9月15日に申し込みました。飛行機は、JAL直行便より安いデルタ航空にしました。
新型コロナウイルス (COVID-19)で予約を変更
大会が9月14日(月)に延期
ボストンマラソンが9月14日に延期されるとボストンアスレチックアソシエーション(BAA)が3月13日に発表したことを受けて、マラソンツアーズアンドトラベルから4つのオプションが提示されました。
- 2020年4月17〜21日に予定通り旅行
- 2020年9月11〜15日に延期。現時点では、同ホテル、同価格か未定
- 2021年に延期。現時点では、権利を2021年まで延期できるか未定
- 払い戻し。払い戻し可能なパッケージの金額は未定
マラソンツアーズアンドトラベルは、ボストンマラソンの参加権利を2021年のレースまで延期できるかもしれないと考えていたようです。
1)はありえないとして、10月11日のシカゴマラソンもエントリーしているので、できれば来年の4月に走りたい。でも、BAAからは正式な案内がなく、デルタ航空のチケットの再予約の延長期限は12/31。
そんな状況のなか、3月16日中に返事をしなくてはならなかったので、「4月に出場権を延期できるならそうしたいけど、認められるか不明だし、航空券は1年延期できなさそうだし、現時点で判断するなら9月のパッケージツアーはキャンセルせざるを得ないけど、全額返金されるのかも知りたいし……」という内容を英文にして返事を送りました。
ツアーを延期するかキャンセルするか
3月19日にBAAからメールが届き、9月14日のレースに参加するかどうかを3月31日までに返信して欲しいとのこと。来年4月という選択肢はないようです。
「参加する」と返事をして、デルタ航空のフライトも9月に変更しました。WEBでは変更できなかったので、日本の事務局に電話。
いったんキャンセルしようかなとも思ったけど、「変更は手数料0だけど、キャンセルは手数料3万円×2人分かかる」とのことで、迷う余地なしでした。
マラソンツアーズアンドトラベルへの返事を曖昧に保留していたつもりが、「このメールを受け取ったあなたは、9月のツアーはキャンセルですよね。大丈夫、返金します!」と4月3日にメールが届きました。
交渉の余地はありそうでしたが、9月の新型コロナウイルス (COVID-19)の状況や世界情勢が不明ですし、もしかしたらレース自体をキャンセルするかもしれないことなどを考慮すると(5月29日までにリクエストすれば参加料全額払い戻し)、ここで辞退しておいた方がいいかもしれないと判断しました。
慌ててボストンのホテルを夫が予約。4月よりは空いていて安いかと思いきや、フィニッシュ地点のホテルはすでに満室。フィニッシュエリアに近いところを2泊、遠いところを2泊。
念のため、無料キャンセルできるところを選んでもらいました。
まとめ
ゴールやバス乗り場に近いホテルをとったとしても、バスで42kmも先のスタート地点までひとりで行くのは不安でしたし、公式のパッケージツアーなら日本人の方もいるかなあと淡い期待を抱いて「2020ボストンマラソンVIPホテルパッケージ」を予約しました。
本来なら、ひとり300ドル〜100%のキャンセル料が発生するところを、まさか全額返金でキャンセルすることになろうとは。この「2020ボストンマラソンVIPホテルパッケージ」をレポートすることを楽しみにしていたので残念です。