直近2回のレースの失敗を教訓に、前半は抑え目に入って、後半に上げていこうと思っていたニューヨークシティマラソン(TCS New York City Marathon:以下、NYCマラソン)。
スタート前の移動の疲れと23℃という暑さにノックダウンされましたが、ハーフの時点では1時間56分と順調でした。
今回はレースのスタートからハーフまでをアップします。
この記事を書いている私は2011年にサブ4でフルマラソンデビュー後、2012年にPB更新(3:29:11)。以来、11年間で13回、サブ4を達成しました。
世界6大マラソン大会制覇を目指し、2022年は4月にボストンマラソン、10月にシカゴマラソン、11月にニューヨークシティマラソンを完走しました。
2022年NYCマラソン完走記⑥【レース当日:ハーフまで】
スタート〜ハーフ【レース編:前半】
<~5km/0:26:41(5’20”/km)>
【STATEN ISLAND〜BROOKLYN BAY RIDGE】
10:20、国歌斉唱のあとに号砲が鳴り、スタート地点のスタテンアイランドから、ベラザノナローズ橋を走り出す。
最初から何だか脚が重くて、すでに疲れているみたい。
すぐ後ろからスタートしたゴールタイム3時間55分のペーサー軍団においていかれそうになって慌てる。
えっ? そんなに遅い?
ついていこうとすると、めちゃキツい。後で調べたら、この最初の橋が最もアップダウンがきついポイントだったらしいけど、橋が5つあるということくらいしか頭に入っていなくて、コースのアップダウンについては気にしていなかった。
うわ〜、ここで挫けるわけにはいかないし。
軍団を抜き返すけれど、1kmがこんなにきついなんて早くもリタイアしたい気持ちになって焦った。どっと疲労を感じてしまったのは、精神面も大きかったかも。
こんなにがんばっているのに、最初の1kmのラップは5’32”。大丈夫? このままのペースでいける? と不安に思っていたら下りになって、逆に2kmのラップは5’14”とペースが上がり始めてしまったので、セーブしなくちゃ。
3時間55分集団はペースが緩やかになって後方に。
コースはまるで混んでいなくて走りやすい。
今日は最初からゆっくり5’30”ペースで無理しないこと、と言い聞かせる。
ベラザノナローズ橋を渡りきる手前で、男性ランナーが転倒。後ろの男性ランナーが声をかけ、元気に走り出したけれど、こんな序盤で辛いだろうな。私も橋の段差に気をつけなくちゃ。
ブルックリンに足を踏み入れる手前は少し上り坂なのか〜と思っていたら、さらに右下から合流してくるランナーたち。パトカーの前に立つ警官たちも応援してくれる。
ブルックリンではどよめきのような大歓声に包まれると聞いていたけど、想像よりは控えめな応援。でも、レース序盤の3.2kmは応援がないので、嬉しくなってテンションが上がる。
下りだったので3kmのラップがキロ5分を切って4’59”で、ギョッとする。気持ちよく飛ばしてる場合じゃな〜い。
ブルーと合流してブルックリンを北上。95th St. から数字が減って、77th St.へ。
オレンジは中央分離帯の左側で、ブルーは右側。右側は建物の日陰があるけれど、左側にはまったく日陰ゾーンがなくて暑い。
5km手前にエイドステーション。道の両側にゲータレードのレモンライム フレーバーが先に、水(Flowと表示)が後に設置されていて、ボランティアの方が手渡してくれる🥤
ここから、水はマイル 25 までの各マイルの 21か所で、ゲータレードはマイル 5、7、9以外のエイドステーションで提供される。まずはゲータレードをGET。
スタート1kmの辛さはどこへやら、4kmのラップは5’20”、5kmは5’22”と気持ちよく走れて嬉しい。
<~10km/0:27:27(5’29”/km)タイム54:08>
【BROOKLYN BAY RIDGE〜BROOKLYN 19th St.】
5kmを超えてグリーンも合流し、いよいよ皆が同じコースを走る。
ベイリッジからサンセットパークを通るFourth Ave.沿いは長い直線コース。
依然としてオレンジは中央分離帯の左側、コースはひたすら北上しているので日陰がなく暑いまま。
どうしよう、右に移動しようかな。
中央分離帯に立って、友人を探しているらしいランナーも見かけるので、向こう側に行ってもいいのだろうけれど、道は広いし、行きにくい……。
道の両側から熱い声援を受けて、6kmからのラップは5’24”→ 5’27”→5’23”→5’22”→5’36”と安定ペース。
10kmの看板を見たときは、えっ、うそ、もう10km!? とウキウキ気分。
NYCマラソンはアップダウンがきついと聞いていたけれど、橋以外はずっと少しずつ下っている感覚だから不思議。
脚が疲れ切っていて、今日はだめかなという思いがスタート前に頭をよぎったけど、全然大丈夫なのかも!
写真撮影に応えるポーズも元気そのもの。
通りの数字はさらに減って19th St.に。
<~15km/0:27:50(5’34”/km)タイム1:21:58>
【BROOKLYN 19th St.〜BROOKLYN CLINTON HILL】
さらに北上してパークスロープを通り、Flatbush Ave.でやや右上に方向転換してLafayette Ave.を走って15km地点へ。
ショップや飲食店の多いアトランティックアベニューは応援も一際賑やか。
ランナーに近い場所で応援する人もいるし、前を横切って道を渡る人も多数。
通りの名前は数字ではなくなった。
11kmからのラップは5’20”→ 5’30”→ 5’31”と順調だったのに、緩やかな上りの14kmで 5’43”まで落ちてしまい、5’30”を切っていこうと気持ちを入れ直し、15kmは 5’20”。
大丈夫、このくらいゆっくり入れば脚も攣らず、後半であげていけるはず、と思っていた。
小雨がぱらついてきた。本降りにならないといいけど。
15km地点で最初のジェルを食べる😋
<~20km/0:28:13(5’38”/km)タイム1:50:11>
【BROOKLYN CLINTON HILL〜BROOKLYN GREENPOINT】
ウィリアムズバークからグリーンポイントにかけてのBedford Ave.沿いはローカルショップやレストランが数多く建ち並ぶという。
子どもたちのハイタッチや熱狂的な声援には思わず笑顔が溢れてしまう。
16kmからのラップは5’25”→ 5’35”→5’32”→5’28”→5’45”で、5’45”はマズいでしょ〜と思いながらも、暑さもあって気力が途切れそう。
20km手前のエイドステーションでスポーツエナジージェルをもらう。けっこう大きい。すぐに食べずに、ポケットへ。
靴を濡らさないよう気をつけながら、太腿と背中に水をかけてみる。初めてやってみたけど、効果がありますように。
あ〜、雨がもっと降って涼しくならないかな。
<~ハーフ/06:32(5’57”/km)タイム1:56:43(5’31”/km)>
【BROOKLYN GREENPOINT〜QUEENS PULASKI BRIDGE】
ハーフのタイムは1時間56分43、キロ5’31”、ボストンやシカゴよりも冷静に走れているし、まだ貯金がある✨
後半もイーブンでいければ3時間54分……悪くないかな🙄
ハーフまで5’30”でもたせて、30kmまでは我慢、そこからの5kmで最速ラップを刻んで、ネガティブスプリットでいくんじゃなかったっけ? と自分を奮い立たせる。
あ〜、でもまだあと半分も、同じペースで走れるかなと弱気になったときに、見覚えのあるゴールタイム3時間55分のペーサーを発見!
少し雨が降り出したなか、一緒にプラスキー橋を渡り始める。
※撮影場所がわからないので、レースの写真は順不同です。
次回はレースのハーフ以降、ゴール後、ロックフェラー・センター、夕食などをアップします。