2020年4月20日に予定されていた2020ボストンマラソンは、コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止されました。参加費は全額返金されています。
ボストンマラソン史上初の中止を決定した5月28日から1か月ほど、ボストンマラソンバーチャルレースの登録が7月7日に始まりました。登録料50ドルで、公式のボストンマラソンプログラム、参加Tシャツ、メダル、ゼッケンが贈られます。
この記事を書いている私は、フルマラソンデビュー後9年間、サブ4を継続しています。
2020年から世界6大マラソン大会への参加を目指そうと思い立ち、今年はボストンとシカゴにエントリーしています。
初の6大メジャーのボストンを走ることを楽しみにしていましたが、実地開催は中止となり、バーチャルレースになりました。
バーチャルボストンマラソン、7月7日に登録開始
第124回ボストンマラソンバーチャルエクスペリエンスの登録が7月7日火曜日に始まりました。
4月20日のボストンマラソンにエントリーしていた参加者へ、ボストンアスレチックアソシエーション(BAA)から登録のためのメールが配信されました。
50ドルの費用で参加Tシャツやメダル、プログラムなど
参加料や送料を含んだ登録費用は50ドルです。
第124回ボストンマラソンへの参加が予想されていた人数は3万1,500人。そのうちの最初の1万5,000人の登録者には、「Amazonが提供する2020ボストンマラソンビブとクリフバー、ポーランドスプリング、アボットなどのトレーニングアイテムを含むプレレースパッケージ」が送られます。
すべてのフィニッシャーには、Amazonが提供する、ボストンマラソンの公式参加者のシャツ、ユニコーンフィニッシャーのメダル、2020年公式ボストンマラソンプログラム、サムアダムスの第124回ボストンマラソンボトルオープナー、およびその他のお祝いアイテムを含むポストレースパッケージ」が届きます。
1回の連続走行でフルマラソンを走り、証拠を提出
フィニッシャーと見なされるには、参加者は9月7日から14日までの任意の日に1回の連続走行で26.2マイル(42.195km)を完了し、完了の証拠をBAAに提出する必要があります。参加者には時間制限がありません。
当初は「6時間以内に」とされていましたが、時間制限がなくなったようです。ただし、同じ日に連続してフルマラソンの距離を完走しなくてはなりません。
計測の詳細は追って連絡があるようです。現時点での発表は以下の通りです。
すべての登録者は、ランナーが26.2マイルの結果を追跡およびアップロードし、リーダーボードと順位表を表示し、仮想ツールキットをダウンロードできる、ユニークなボストンマラソンバーチャルエクスペリエンスプラットフォームにアクセスできます。このプラットフォームは、発売予定のアプリケーションとWebベースのプラットフォームで利用できるようになり、独特のボストンマラソンオーディオキューを備えて、レース前とレースのエクスペリエンスを向上させます。
メールの手順に従って申し込み
私には7月7日の23:55にBAAからメールが届いたので、さっそく申し込みました🦄
「REGISTER NOW」と書かれたリンク先をクリックすると、自分の必要情報がすでに記載された画面につながります。
住所などの基本情報がすべて記入されて埋まっているので、確認しながらさくさく進めます。
登録料50ドルのほかに、相手先を指定して寄付ができる仕組みです。寄付金額は25、50、100、150、250、500ドル、あるいはOther。
私はボストンアスレチック協会に50ドル寄付しました。
30分もかからず、エントリー終了。すぐに確認メールが届くので安心です。
コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによる影響
バーチャルボストンマラソン開催の経緯
- 2020年3月10日:チャーリーベイカー知事が緊急事態を宣言
- 2020年3月13日:第124回ボストンマラソンを2020年9月14日月曜日に延期
- 2020年4月1日:マラソン、5Kの参加者に、BAAが初めて返金オプションを提供
- 2020年4月23日〜5月29日:エントリー料の全額払い戻し期間
- 2020年5月28日:第124回ボストンマラソンの中止と仮想イベントでの開催を発表
- 2020年6月10日:ボストンマラソン参加費の払い戻し方法をメールで送信
- 2020年6月11日:BAA 5K参加費の払い戻し方法をメールで送信
- 2020年7月6日:ボストンマラソン参加費の払い戻し(255USドル)
- 2020年7月7日:第124回ボストンマラソンバーチャルエクスペリエンス登録開始
2021ボストンマラソンの予選時間(資格時間)
2021ボストンマラソンの登録は、2020年9月末から開始予定です。
今回のバーチャルレースのタイムは、2021ボストンマラソンの予選にカウントされませんが、2020ボストンマラソンへの参加資格を得た参加者は、2021イベントへのエントリーを申請できます。
現時点では2021年4月の状況、ガイドライン、規制が不明なため、2020年のボストンマラソンへの参加資格を2021年に延期するオプションを提供せずに、全額返金としたそうです。
他のメジャー大会の開催の行方
世界6大マラソン大会、すなわち、東京、ロンドン、ボストン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティマラソンのうち、ボストン、ベルリン、ニューヨークシティマラソンの全面的な中止が決まりました。
3月1日の東京マラソンは3万8000人の一般ランナーなしで、200人のエリートランナーだけで開催し、一般ランナーへの払い戻しはありませんでした。
9月27日から10月以降の延期が検討されていたベルリンマラソン、11月1日に開催予定だったニューヨークシティマラソンは6月25日に中止が発表されました。
NYCマラソンは参加料の払い戻しか、2021 〜2023年のNYCマラソンへの無料参加のいずれか、ベルリンも参加料の払い戻しか、2021 年のベルリンマラソンへの無料参加のいずれかを選べるようです。
4月から10月4日に延期されたロンドンマラソン、10月11日開催予定のシカゴマラソンは発表がありません。
ちなみに、4月から10月18日に延期されたパリ・マラソンは、さらに11月15日に再延期すると、7月6日に発表されました。
まとめ
伝統あるボストンマラソンは対応が真摯でスマートで、寄付をしよう! という気持ちに自然になれます。
11月1日のNYCマラソンが中止なのに、10月11日のシカゴマラソンを開催することはありえないと思いながら、一向に発表がないので、飛行機やホテルのキャンセルなどの関係もあり、気を揉んでいます。
ベルリン、ニューヨークシティマラソンの流れを見ると、シカゴマラソンももし中止でも参加料の払い戻しを受けられそうな気がします。